NY外為:下落、ドル指数は4日来の安値-ジャクソンホール待ち

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21日のニューヨーク外国為替市場では薄商いの中をドルが下落。ドル指数は米雇用統計が発表された4日以来の安値水準となった。カンザスシティー連銀が今週後半にジャクソンホールで開く年次シンポジウム待ちの雰囲気が強かった。

  同シンポジウムではドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁やイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演する。米10年債利回りがわずかに低下し、株式相場がもみ合う中、ユーロは午後の取引でこの日の高値を付けた。トレーダーによると、米韓軍事演習が始まり、北朝鮮問題を巡る懸念も根強かった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.3%低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=108円98銭。対ユーロでは0.5%下げて1ユーロ=1.1815ドル。

  ドルは主要10通貨全てに対して下落した。欧州や英国、米国のトレーダーによれば異例の薄商いで、出来高は先週のどの営業日より少ない。

  対ドルでのユーロは1.1790ドル近辺で損失覚悟の買い戻しを巻き込み、この日の高値1.1828ドルを付けた。ただ、1.1800-1.1820ドルの水準では売りが出たため、ユーロ上昇の勢いは弱まった。テクニカルな上値抵抗線は14日高値の1.1838ドル、もしくは11日高値の1.1847ドルのもよう。行使価格1.1850ドルでは大口のオプション取引が22日に満期を迎えるため、同水準付近では取引が活発になる可能性が高い。

  イエレン議長は米東部時間25日午前10時から金融安定について話す。ドラギ総裁はその5時間後に講演する。ECBの量的緩和変更について新たな見解が示されるとの期待は低いが、ドラギ総裁はユーロ圏の景気が改善したとの認識を示すと予想されている。

  対円でのドルは一時108円64銭まで下げた。テクニカルな支持線は18日に付けた4カ月ぶり安値の108円60銭と、トレーダーの間ではみられている。この水準を割り込めば、年初来安値である108円13銭に向かって下落し、同水準を割り込む可能性もある。

欧州時間の取引

  ユーロは21日移動平均であるテクニカル上の抵抗線1.1765ドルを上抜け、前週末の高値1.1774ドルも上回った。

  対円でのドルの取引も商いが薄く、ドルは108円80銭をやや下回る水準で小口の損切りの売り注文が発動した可能性がある。  

原題:Dollar Drops for 2nd Day in Quiet Trading Ahead of Jackson Hole(抜粋)
USD Hits Lowest Since Jobs Data, EUR Regains 1.1800: Inside-G10(抜粋)

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