英国とEU、通商協議入りの時期めぐり衝突必至-来週から交渉再開

  • メイ英政権:10月にも交渉の中心議題転換へEUに「圧力強める」
  • 投資家は不安視、ポンドは先週のG10通貨で最も軟調

英国と欧州連合(EU)の離脱交渉再開があと1週間に迫ったが、交渉の軸足を将来の通商関係に移す時期をめぐり両者の隔たりは依然大きい。

  メイ英政権は先週末、10月にも協議を離脱条件から切り替えるようEUに「圧力を強める」と宣言し、挑発的な姿勢をとった。

英国のデービスEU離脱担当相

Photographer: Dario Pignatelli/Bloomberg

  だが、挑発的な文句で過去にEUが姿勢を転換させたことはない。スロベニアのツェラル首相は英ガーディアン紙に対し「間違いなく予想以上の時間がかかるだろう」と述べ、英国の期待が失望に終わる可能性を示唆した。一方、メイ首相のドネリー報道官は「ダイナミックで柔軟なアプローチが双方に求められる」と語り、両者の主張はぶつかり合う。

  先週の外国為替相場ではG10通貨のうちポンドが最も軟調で、投資家の不安はすでに表れている様相だ。英国は交渉の立場や要求について5つの文書を週内に明らかにする予定で、これまでの曖昧(あいまい)さを払拭して通商関係をめぐる協議への早期移行を図りたい考え。21日にはうち2つを公表し、「可能な限り自由で摩擦のない貿易」とともに、情報の秘匿性や取り扱いについて相互協定を望むとした内容だった。

  だが、ユーラシア・グループの欧州担当マネジング・ディレクター、ムジュタバ・ラーマン氏は今後数回の協議で早期の協議移行という目的が果たされる可能性は低いと予想。「EUは当然、離脱条件の問題をまず解決しなければならないと主張するだろう」と指摘した。

原題:Britain and EU Clash Over Brexit Timetable for Trade Deal (3)Clash Over Brexit Timetable as U.K. Publishes More Policy Papers(抜粋)

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