リクシルG社長:水回り事業で積極投資へ-伊建材会社の売却資金で

LIXILグループは21日、イタリアのビルサッシメーカー、ペルマスティリーザを中国のインテリアメーカー、グランドランドに約600億円で売却することで合意した。売却により2016年以降瀬戸欣哉社長が進めてきた資産整理にめどが付き、新たな企業買収や設備投資に資金を振り向ける体制が整う。

  瀬戸社長は21日のインタビューで、ペルマスティリーザの売却によって財務体質の改善や資金回収の迅速化が進み、新たな投資に資金を振り向けることができると述べた。すでに海外で競争力を持つトイレ、キッチン関連商品の「水回り事業での投資は成功の確率が高い」との見方を示し、同事業でインドや欧州、アフリカ全土、南米などに本格的に進出する可能性を示唆した。これにより「世界一の水回り商品メーカーになるチャンスは非常に高い」と話した。

  リクシルGは人口減少で国内の新築住宅市場が縮小する中、前社長時代に米国最大の衛生陶器メーカーのアメリカン・スタンダード・ブランズ、ドイツの水栓金具大手のグローエを相次ぎ買収、グローバル企業への転換を図った。だが、15年5月に海外子会社の不適切な会計処理が発覚し、関連損失の計上などで16年3月期は6期ぶりの最終赤字に転落。16年1月に最高執行責任者(COO)として入社、同年6月に社長に就任した瀬戸氏が主導し、相次ぐ買収で膨らんだ資産の整理を進めてきた。

  リクシルGは21日、ペルマスティリーザ売却により今期(18年3月期)の売上高予想を1兆6800億円(従来1兆8500億円)に下方修正し、営業利益予想を850億円(従来750億円)に上方修正。また今期末の自己資本比率は30.4%(前期末26.8%)、財務の健全性を示すネットDEレシオは84%(同117%)に改善する見通し。瀬戸社長はペルマスティリーザの売却は「脂肪吸引的なところがある」とし「資産整理を急速に進めなければいけない時期はほぼ過ぎつつある」と指摘した。

  水回り商品に次ぐ事業の柱のサッシやドアなどの事業は、「水回り事業のように積極的に買収するポジションではない」と述べた。ビルサッシ事業では、ペルマスティリーザのほか、16年3月に中国の上海美特カーテンウォールも売却しており、同事業の海外展開は基本的に自社で展開する方針。ペルマスティリーザの売却先であるグランドランドとは、中国でのリクシルG商品販売で連携することも検討している。

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