コーン氏が次期FRB議長の最有力候補-NABEのエコノミスト調査

  • ウォーシュ、テーラー、ハバードの各氏を大きく引き離す
  • イエレン氏の続投を見込むのはわずか17%

全米企業エコノミスト協会(NABE)がエコノミストを対象に実施した調査で、ホワイトハウスのコーン国家経済会議(NEC)委員長が、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任候補として最有力と見なされていることが示された。

  7月18日-8月2日に実施した調査で、来年2月で任期満了を迎えるイエレン議長の続投を見込むのは、エコノミスト176人のうち17%にとどまり、3分の2が再指名はないとし、16%は不明と回答した。

  イエレン議長の続投がない場合、エコノミストの49%が最も可能性の高い候補としてコーン氏を挙げ、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が9%、スタンフォード大学教授のジョン・テーラー元財務次官が6%、コロンビア大学経営大学院学長のグレン・ハバード元経済諮問委員会(CEA)委員長が4%をそれぞれ占めた。

  NABEの最新調査は、ブルームバーグが7月27、28両日に行ったエコノミスト調査とほぼ同様の結果となった。ブルームバーグ調査ではコーン氏、イエレン氏、ウォーシュ氏、ハバード氏、テーラー氏の順で起用の可能性が高いとされていた。

  トランプ米大統領は7月25日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、イエレン氏の再指名とコーン氏の起用の両方を検討していることを明らかにし、コーン氏を「大いに尊敬している」と述べる一方、イエレン氏は「これまで低金利を維持してきた人物だ」と評した。

  ブルームバーグとNABEの調査実施後の8月12日、バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者らと反対派との衝突が起き、トランプ大統領の対応にコーン氏が動揺したと報じられたが、匿名のホワイトハウス当局者は先週、同氏に辞任する計画はないと語った。

  コーン氏はゴールドマン・サックス・グループの前社長だが、ウェルズ・ファーゴのコーポレートエコノミストで、NABEの政策調査の議長を務めるリチャード・デカーザー氏(ワシントン在勤)は、金融政策を巡るコーン氏の見解は未知数であるため、同氏起用の場合には米金融当局の方向性に多少の不確実性が生じるだろうと指摘する。

  デカーザー氏は「大統領が型破りの存在であるため、型破りの人物が金融当局者に指名されたとしても意外ではない。FRB議長にはプロのエコノミストが就くのが通例で、コーン氏が起用されればそうした慣行から外れる。だが、資本市場に関する同氏の豊富な経験がもたらされるのは間違いなく、それは貴重な財産だ」と論評した。

  一方、NABEの調査では、過半数をわずかに上回るエコノミストが年内もう1回の米利上げを予想しているのに対し、来年の利上げはせいぜい2回と大部分が見込んでいることが分かった。

原題:Cohn Solidifies Lead in Race to Replace Yellen, Economists Say(抜粋)

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