世界の中銀トップ、インフレ低迷の謎を議論か-年次シンポジウムで

  • 先進国・地域の中銀は前例のない金融緩和政策から出口へ向かう
  • イエレン氏は金融安定性、ドラギ氏は世界経済の促進について講演

世界の中央銀行トップが集結するカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが米ワイオミング州ジャクソンホールで24日に開幕する。世界経済が力強さを増したことで中銀総裁の間では安心感が広がっているが、従来の理論では説明がつかないインフレ低迷に伴う不安の高まりが水を差しそうだ。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は25日に同シンポジウムで講演する予定。低位にとどまるインフレ率が見通しに影を落とす中でも、現在、世界の先進国・地域の中銀は前例のない金融緩和政策からの出口へと徐々に向かっている。

  堅調な経済成長と失業率低下にもかかわらず物価はなかなか上向かず、長きにわたり認められてきたインフレと労働市場のたるみ(スラック)の関連性が失われた可能性が示唆されている。今年のジャクソンホール会合のテーマである「ダイナミックな世界経済の促進」を議論する中で、不可解なインフレの問題が取り上げられる可能性が高い。

ブルームバーグのEnda Curranが中央銀行の多様な責務についてリポート

(出所:ブルームバーグ)

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は「インフレは米国と海外の両方で大きな疑問となっている」と指摘した。

  イエレン議長は現地時間25日午前8時(日本時間同日午後11時)から、金融安定性について講演する。ドラギ総裁の講演は午後1時(日本時間26日午前4時)開始。ECBの債券購入プログラムに関して何らかの方針を示唆するのではないかとの観測が広がる中、ECB報道官は講演がシンポジウムのテーマに沿った内容になると述べた。

  米金融当局が2%のインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数の前年比上昇率は、6月に1.4%に鈍化。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)も、直近で前年比1.3%上昇にとどまっている。ECBはインフレ率の目標として、2%未満だがそれに近い水準を掲げている。

原題:Yellen, Draghi Head to Jackson Hole as Prices Wallow Below Goal(抜粋)

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