ドルは短期的に反発か、ショート積み上げにヘッジファンドが殺到

  • 投機家のドル売り持ちポジション、約4年ぶり高水準付近-CFTC
  • アムンディやウェルズ・ファーゴなど、ドルの短期的上昇見込む

ドル下落を見越したショート(売り持ち)積み上げが為替市場で人気を博しているが、行き過ぎたと警戒する声が挙がっている。アムンディ・パイオニア・アセット・マネジメントやウェルズ・ファーゴなどは、顧客にドルの短期下落を見込むポジションを減らすよう勧めている。

  年初来下落率が8.6%に達したドル値下がりから利益を得ようと、ヘッジファンドはドルショートを積み上げた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は先週発表の運用者調査で、ドルショートについて市場全体で集中度が2番目に高い取引とのレッテルを貼ったほど。米商品先物取引委員会(CFTC)の18日のデータによると、ヘッジファンドなど投機取引を手掛ける投資家はネットベースでのドルのショートポジションを2013年2月以来の高水準近くで維持した。

  「全員が弱気になってしまった」とウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのグローバル・クオンツ・テクニカル・ストラテジストのサミーア・サマナ氏は指摘し、ドルの短期的な反発を予想する。

  ドルの今年これまでの弱さの背景には、精彩を欠く米経済指標やトランプ政権の成長押し上げ政策の実行能力を巡る信頼感低下などが挙げられる。

  サマナ氏はドル弱気見通しは行き過ぎたと指摘し、米金融当局が9月にバランスシート縮小を開始し年内にあと1回の追加利上げを実施すれば、インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は年末までに4-6%上昇すると予想した。長期的にはドルに中立姿勢という。

  アムンディ・パイオニアのポートフォリオマネジャー、パレシュ・ウパダヤ氏もドルの「ポジションは偏り過ぎている」と指摘し、「これが私が短期的にドルをポジティブにみる第1の要因だ」と述べた。もっとも長期ではドルに弱気で、向こう1ー2年のドル適正価値は1ユーロ=1.2ドルから1.25ドルのレンジ内とみている。

原題:Most Crowded FX Trade Fuels Warnings Hedge Funds Poised for Pain(抜粋)

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