野村傘下インスティネット、サンとも提携-MiFID2の制約回避で

  • サンもシステマティック・インターナライザーとしてバーチュに追随
  • インスティネットはMiFID2施行前に他の企業とも提携を予定

野村ホールディングス傘下の電子取引会社インスティネット・ヨーロッパは、バイサイドおよびセルサイドの顧客に対し、ハイフリークエンシートレーディング(HFT、高頻度取引)会社サン・トレーディングのシステマティック・インターナライザー部門サン・トレーディング・インターナショナルを通じて、株価情報を提供すると発表した。

  インスティネットは、HFT会社バーチュ・ファイナンシャルとの同様のパートナーシップも今年6月に公表。欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の来年1月の施行を約5カ月後に控える中で、サン・トレーディングとの新たな提携を明らかにした。

  MiFID2が施行されれば、私設取引システム(ダークプール)を通じて通常の取引所外で行われる取引が制限されるが、顧客注文を自己勘定や他の顧客勘定と組織的かつ頻繁にマッチングさせる「システマティック・インターナライザー」として登録された企業は、規制を回避できる。このような企業と提携を目指すことは、顧客のためにより良い価格を実現するという意味で、インスティネットのようなブローカーにとって魅力的だ。

  インスティネット・ヨーロッパの事業開発責任者ベンジャミン・スティーブンス氏は電話取材に対し、「今回の提携は、注文を執行できる取引相手と場所について顧客に選択肢を与える。取引に勝つために同業他社よりも良い注文執行の条件を提供できるとデータを通じてわれわれに示すことが、システマティック・インターナライザーと流動性の提供者の責任だ」と語った。

  さらに今後半年で20社を上回る企業がシステマティック・インターナライザーに登録するとの見通しを示し、「MiFID2の適用が開始される前に他の幾つかの企業とも提携するつもりだ」と述べた。

MiFID2とは-QuickTake

  インスティネットは、取引所と同様に多数の投資家を相手に電子的に証券の売買サービスを提供する「マルチラテラル・トレーディング・ファシリティー(MTF)」として事業運営しているため、システマティック・インターナライザーに同時に登録することはできない。

原題:Nomura’s Instinet Pens MiFID II Liquidity Deal With Sun Trading(抜粋)

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