円が全面高、米政権懸念などでリスク回避-ドルは一時109円台割れ

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  • ユーロ・円は一時1カ月半ぶりに128円台割れ
  • ドル・円、11日安値維持できるかがポイント-外為どっとコム総研

東京外国為替市場では円が全面高。トランプ米大統領の政権運営に対する懸念やスペインでのテロを受けてリスク回避ムードが広がり、円に買い圧力が掛かった。ドル・円相場は一時、1週間ぶりに1ドル=109円台を割り込んだ。

  18日午後4時56分現在のドル・円は前日比0.5%安の109円01銭。円全面高となった前日の海外市場の流れを引き継いで始まった後、もみ合う場面も見られたが、午後には再び円買いが強まり、一時108円97銭と11日以来の安値を付けた。

  外為どっとコム総研の川畑琢也研究員は、トランプ大統領の資質の問題は大きく、北朝鮮問題も根本が解決していない状況で、ドル・円の上値は重いと指摘。「目先は今月11日安値(108円74銭)に目が向きやすく、そこを維持できるかがポイント。維持できないと4月の年初来安値(108円13銭)がいや応なしに意識される」と話した。

  
  ユーロ・円相場も一時1ユーロ=128円台を割り込み、7月3日以来の水準となる127円88銭まで円高が進行。ポンド・円相場は6月下旬以来となる1ポンド=140円台半ばまで円買いが進んだ。

  18日のアジア株は下落。大幅安となった欧米株式市場の流れを引き継ぎ、日経平均株価は3カ月半ぶり安値となった。

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  上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人ストラテジストは、米朝関係の悪化懸念やトランプ政権への信頼低下など悪材料がある中で、「株安、債券高、円高といったリスク回避のスパイラルが継続するかどうかが注目」と指摘。あおぞら銀行市場商品部為替マーケットメイク課長の渡辺秀生氏は、今は「円高方向を試す時間帯」で、来週後半のジャクソンホールまでにドル・円が「108円後半割れを試す局面があってもおかしくない」と話した。     

  米10年債利回りは前日に2.19%と4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。18日の時間外取引では2.20%前後で推移している。

  米連邦準備制度理事会(FRB)の17日の発表によると、イエレン議長はカンザスシティー連銀が主催するワイオミング州ジャクソンホールでの年次シンポジウムでシンポジウムで、現地時間25日午前8時(日本時間午後11時)から金融の安定をテーマに講演を行う。同シンポジウムには欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も参加する。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1729ドル。前日の海外市場ではECBの議事要旨でユーロ高への懸念が示されたことを受け、一時1.1662ドルと3週間ぶりの水準までユーロ安・ドル高が進んだが、その後は米金利の低下を背景に1.17ドル台を回復。この日の東京市場では一時1.1758ドルまでユーロ買い・ドル売りが進んだ。

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