アリババの先見性、アマゾンの巨額買収が立証か-生鮮食品事業で先行

  • 「盒馬」という実店舗、北京や上海を中心に13店を展開
  • スーパーでも食品モールでもない全く新しい事業モデル-張CEO

馬雲(ジャック・マ)氏がジェフ・ベゾス氏の先を行く分野がある。食料品の小売り事業だ

  何年もの間、馬氏が会長を務めるアリババ・グループ・ホールディングはベゾス氏率いるアマゾン・ドット・コムの足跡をたどるだけだった。米シアトルに本社を置く世界一の電子商取引会社に倣い、中国オンラインショップの巨人は、クラウドコンピューティング事業を始め、独自のエンターテインメントコンテンツの制作に乗り出した。

  ただアマゾンが137億ドル(約1兆5000億円)規模の米ホールフーズ・マーケット買収を発表し、小売業界に衝撃が走ると、馬氏の先見性が立証されたように見えた。

  アリババは2年間、「盒馬」というブランドの下で生鮮食品を小売りする実店舗というコンセプトを静かに育んできた。先月は新たに3店舗が加わり、盒馬は計13店となった。その大半が上海と北京にある。
 
  顧客はオンラインを利用しつつ、盒馬で買い物を楽しめる。アプリをダウンロードすることで商品のバーコードをスキャンでき、支払いはアリババが展開するデジタル決済サービス「アリペイ(支付宝)」で行う。

  中国人にとって、生きた魚介類を手軽に買えることは魅力的だ。消費者は新鮮さに加え、しばしば自ら商品を選ぶことを求める。盒馬の店舗では、買い物客がカニやエビを選び、その場で調理してもらって食べることもできるし、自宅への配送も頼める。

  アリババの張勇最高経営責任者(CEO)によれば、盒馬は「スーパーマーケットでもなく食品モールでもない。全く新しいモデル」であり、アリババがオフライン事業をどのように展開できるかを示す「一例」だという。

原題:Jack Ma Is Ahead of Jeff Bezos in Grocery Store Ambitions(抜粋)

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