米韓軍事演習が米朝協議の障害か-中国の譲歩案を米が拒否

更新日時
  • 定例の米韓合同軍事演習が21日から始まる
  • 中国は演習中止と引き換えに北に核・ミサイル試験中止求める案示す

米軍と韓国軍の数万人が参加し、想定される北朝鮮との戦争に備える毎年定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」が21日から始まる。

  北朝鮮は同演習をこれまでも非難しており、今年も例外ではない。朝鮮中央通信(KCNA)は今週、演習が「無謀であり、武力で威嚇するものだ」として、偶発的な戦争を引き起こす恐れがあると警告した。

対テロ演習に参加する韓国兵(2016年8月)

Photographer: Jung Yeon-je/AFP via Getty Images

  同演習は今年は別の意味で重要だ。演習中止と引き換えに北朝鮮に核・ミサイルのテスト中止を要求する案を示している中国は、米朝協議開始のため演習を中止するよう米国に求めたが、米国は即座に拒否した。

  だが、米国の元当局者の一部やアナリストは、軍事演習を少なくとも部分的には交渉の対象とすべきだと指摘している。

  米韓軍事関係と戦略策定に40年余り従事し、現在は戦略国際問題研究所(CSIS)で韓国・北朝鮮問題の非常勤研究員を務めるウィリアム・マッキニー退役陸軍大佐は、引き換えに成果を得られるなら、米国は比較的大きな規模の演習中止を検討すべきだと提案。来週から始まる演習ないし、通常3月に行われる大規模演習を中止しても米国の即応能力は損なわれず、指令制御システムに重点を置く、狙いを絞った演習に代替可能だと説明した。

  米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は17日、北京で記者団に対し、来週始まる合同軍事演習は米韓同盟の防衛能力維持に重要な意味を持つと発言。しかし、北朝鮮が非核化と弾道ミサイル試射中止に踏み切るなら、演習の規模を縮小し得ると述べた。
  
原題:Military Drills Emerge as Key Obstacle to U.S.-North Korea Talks(抜粋)

(識者のコメントなどを追加して更新します.)
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