Jディスプ株に空売り膨らむ、再建策発表でも前途多難との声

  • 信用売り残高が浮動株の24%に上昇、5月の過去最高に迫る
  • OLED戦略は支持しない-マッコーリーのトン氏

ジャパンディスプレイの株価は17日に続伸し、2日間の上昇率としては今年に入って最大となった。ただ、その裏で信用売り残が過去最高水準に接近している。

  米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の好調な販売動向を示したリポートが好感され、液晶ディスプレー(LCD)を供給するJディスプの株価は今週に入り15%上昇した。一方、15日時点で信用売り残高は浮動株の24%にまで上昇。5月に付けた2014年の東証1部上場以来の最高記録に迫る。

  アナリストは同社が先週発表した経営再建策に物足りなさを感じている。マッコーリー・グループのアナリスト、ダミアン・トン氏は17日の電話取材で、「同社を巡る問題は長期にわたってくすぶる」と指摘。「厳しい海外での競争という現実が再建という長期課題の前に立ちはだかる」と語った。

  IHSマークイットのデータによると、Jディスプ株を借りるコストもことしの最高水準に達し、3月からは3倍以上になっている。同コストの高さはTOPIX構成銘柄ではユーグレナに次いで2番目だ。

  Jディスプは再建策で有機ELディスプレー(OLED)開発にあらためて焦点を絞ることを示唆したが、マッコーリーのトン氏は、既存のLCD事業に一段と集中することの方が理にかなうとして、OLED戦略を支持しなかった。

原題:Bearish Bets on Japan Display Set for Record Amid Restructuring(抜粋)

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