ベン&ジェリーズの次狙う絶品アイスクリーム-NYアンプルヒルズ

  • ディズニーとのつながりは「スター・ウォーズ」だけでない
  • 共同創業者のスミス氏はアイス作りが本当に好きな元SF脚本家

アンプルヒルズクリーマリーは、地元のニューヨーク界隈では塩キャラメル味など絶品かつ独特なアイスクリームで知られている。映画「スター・ウォーズ」シリーズの公式アイスとして認められており、 ウォルト・ディズニーの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公開に合わせて発売された限定フレーバー「ダークサイド」と「ライトサイド」は、インターネットで4万個売れた。

  アンプルヒルズの共同創業者ブライアン・スミス氏は、900平方フィート(約83.6平方メートル)の施設で全てのスターウォーズのアイスを作った。今は12月に封切られる「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」向けに新しいフレーバーに取り組んでいる。

  同氏はブルックリンに1万5000平方フィートの工場を開設するほか、ロサンゼルスに新しい旗艦店をオープンする計画だ。次のベン&ジェリーズになるという、アイスクリーム業界最大の挑戦に備えている。

アンプルヒルズの創業者ジャッキー・カスクーナ、ブライアン・スミス両氏

Photographer: Evan Barbour

  2011年にブルックリンの住宅街にあるアンプルヒルズ1号店で販売を開始する前、スミス氏は「アイスクリーム作りが本当に好きだ」というSFの脚本家だった。

  同氏が妻のジャッキー・カスクーナ氏と2号店をオープンする頃には、次のベン&ジェリーズを狙うと心に決めていた。 スミス氏は15年の妻とのバーモント州への旅で、ベン&ジェリーズの共同創業者ジェリー・グリーンフィールド氏に会うことができた。グリーンフィールド氏は、店舗ではなく、アイスクリームにこだわるべきだという貴重なアドバイスをくれた。ベン&ジェリーズの店舗はほとんどがフランチャイズ店だ。

アンプルヒルズは1万5000平方フィートのアイスクリーム生産工場を建設する

写真家:Evan Barbour

https://megaphone.link/BLM3997111487

  アンプルヒルズとディズニーのつながりは「スター・ウォーズ」シリーズだけではない。アンプルヒルズ創業初期のある日、スミス氏はインターネットの注文書にディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)の名前を見つけた。アイスクリームをネットで注文する人は多くない。「アイガー氏はアイス好きに違いない」とスミス氏は考えた。

  スミス氏は店舗の壁画を担当するローレン・ケーリン氏にアンプルヒルズのTシャツを着たミッキーマウスの絵を描いてもらい、それをアイスクリーム6個とドライアイスと共に送った。

ディズニーのアイガーCEO

フォトグラファー:Patrick T. Fallon / Bloomberg

  このアイデアは当たりだった。アイガー氏は、アイスクリームが素晴らしいと思ったというメッセージをスミス氏にメールで送ってきた。アイガー氏は「長い間ビジネスに携わってきた人からアドバイスを聞きたいと思ったら、気軽に連絡してください」と締めくくっていた。スミス氏にとって、それは現実離れした経験だった。「仰天して、本物のボブ・アイガーなのか?と言ってしまったほどだ」という。 同氏はすぐにメールを返信した。「ボブ、私はアドバイスが必要です」。

  事業を大きくすべきかどうか決めかねていたスミス氏にとって、それは重大な転機だった。アンプルヒルズとアイガー氏の関係は花開いた。

  アイガー氏は電話インタビューで「私はみんなにアイスクリームを贈った。余談だが、私自身はそれほどアイスを食べない」と話した。「みんな私が頭がおかしくなったと思った」とも打ち明けた。同氏はアイスをジミー・キンメルとマイク・ニコルズ、J・J・エイブラムス、トム・ハンクス、オプラに配った。アイガー氏が甘党になったことに皆は大いに喜んだ。

アンプルヒルズはアイスクリーム容器の形を新たに考案

写真家:Evan Barbour

原題:Ample Hills Positions Itself to Be the Next Ben & Jerry’s(抜粋)

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