愛の言葉装う手書きメモ、実はインサイダー情報-女性から父親が入手

  • BofAの元コンサルタントが女友達の父親らに非公開情報を漏らす
  • 過去3年で数十件の違法な情報漏えいがあったと検察当局

米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)の元テクノロジーコンサルタントが、ガールフレンドに渡した手書きのメモの内容は「愛の言葉」ではなく、彼女の父親が株で利用する企業の非公開情報だった。

  インサイダー取引の大掛かりスキームに関する起訴状によれば、ダニエル・リーバス被告(32)が2014年以降にジェームズ・ムード被告(60)に書き送ったメモには、未発表の合併・買収(M&A)を巡る数十件の違法な情報漏えいが含まれており、ムード被告はそれらの情報に基づいて株取引を行ったと検察当局は主張した。

  2人と友人ら合計7人を相手取り、16日に民事訴訟を起こした米証券取引委員会(SEC)の訴状によると、リーバス被告は電話やテキストメッセージ、電子メールを避け、ターゲットとなっている企業や買収先のティッカーコード、予想される買収価格、発表日、銀行の役割を手書きのメモで伝えていた。

  検察当局によれば、リーバス被告とムード被告は罪を認め、非公開情報を基に取引した責任を問われている元友人らの刑事裁判で検察に協力することを約束した。リーバス被告が提供した情報で恩恵を受けたとされる5人の元友人は16日にフロリダ、カリフォルニア、ニュージャージーの各州で逮捕され、その中には米銀モルガン・スタンレーで長年勤務したメイケル・シバ被告も含まれる。一連のインサイダー取引で、当事者らは500万ドル(約5億5000万円)を稼いだ疑いが持たれている。

  リーバス、ムード両被告の弁護士に電話でコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。BofAメリルリンチの広報担当ビル・ホルディン氏は電子メールで配布した発表文で、「わが社はリーバス氏を4月に解雇し、当局の捜査に全面的に協力している」とコメントした。リーバス被告はその後、RBCキャピタル・マーケッツに採用されたが、会社が容疑を把握した後、停職扱いになったと広報担当者が電子メールで明らかにした。

原題:Love Notes Were Insider Tips, U.S. Says, Charging 7 in Plot (1)(抜粋)

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