世界経済は順調に前進、出遅れ組の日欧がけん引役の様相

  • 日本とユーロ圏は長年の低迷から脱出しつつある兆候
  • 株式投資家に「ゴルディロックス」シナリオ-ドイツ銀のスロック氏

世界経済は4-6月(第2四半期)に2年半ぶりの急成長となり、今年はより速く堅調な成長の1年となりそうだ。

  経済成長は広範囲にわたり、長年にわたり出遅れてきた日本とユーロ圏が勢いづいている。またエコノミストによると、景気低迷の前触れになりがちなインフレなどの行き過ぎを招いておらず、成長は持続可能と見受けられるため、さらに勇気づけられる。

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は「世界経済は数年前よりも良好だ」と述べ、「リセッション(景気後退)の契機となるものは見当たらない」と指摘。同氏はこうした状況を株式市場の投資家にとって「ゴルディロックス」のシナリオだと呼び、インフレや金利の急速な上昇につながるほど速くはないものの、企業の利益を押し上げるのに十分堅調な景気回復だと分析した。

  ブルームバーグのエコノミスト予想中央値によれば、世界の国内総生産(GDP)は2017年に3.4%増、18年には3.5%増と見込まれている。これは4-6月期の推計4%強を下回るものの、昨年の3.1%増に比べると明らかな加速になる。

  成長を主導するのは景気回復の芽が見えている欧州と日本だ。緩慢な成長が何年も続いたユーロ圏経済は勢いを増し始めており、4-6月期は0.6%成長。域内19カ国に以前よりもむらなく経済成長が広がっている。オランダは10年ぶりの高成長を記録しており、長年低迷してきたイタリアは今年、10年以来の好調が見込まれている。

  日本の実質GDPは4-6月期に年率換算4%増となり、主要7カ国(G7)の成長率で予想外にトップになった。内需の好調が6四半期連続のプラス成長につながったことから、持続的な景気回復の期待が高まっている。

  ゴールドマン・サックス証券のキャシー・松井チーフ日本株ストラテジストはブルームバーグテレビジョンで、日本経済において「内需がようやく上向いてきたということを、より鮮明に裏付ける証拠が出てきている」と指摘した。

原題:Global Economy Chugs Forward as Laggards Look to Be Locomotives(抜粋)

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