【個別銘柄】西武HD高い、海運株は上昇率1位、日清食品Hは下落

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  17日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  西武ホールディングス(9024):前日比4.2%高の1984円。米投資ファンドのサーベラス・グループが保有する全株式(保有比率2.35%、805万4599株)を売却したと発表。サーベラスは2006年に西武HDの前身となる西武鉄道(04年12月に有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止)に約1000億円を出資、保有比率は一時35%超に上昇したが段階的に売却していた。モルガン・スタンレーMUFG証券は、保有株売り出しに伴う株式需給悪化懸念が払拭(ふっしょく)される可能性が高いと指摘。現在の株価には相当程度の悪材料が織り込まれたなどとし、エントリーの好機とみる。

  海運株:日本郵船(9101)が2.9%高の214円、商船三井(9104)が3%高の347円、川崎汽船(9107)が1.4%高の290円。コンテナ船やタンカーなど総合輸送・物流サービスを手掛けるデンマークのAPモラー・マースクが16日に発表した4-6月決算について、SMBC日興証券は収益性改善と運賃修復に注力して利益水準が大幅に改善したと指摘。下期にかけても収益性の改善・維持に努めるとマースクがコメントしており、価格競争に転じる可能性は低いとの見方を示した。国際ばら積み船の運賃指標となるバルチック・ドライ指数は16日に3.3%高と13日続伸。海運は東証1部業種別上昇率1位。

  電通(4324):0.5%安の4905円。SMBC日興証券は、広告事業の苦戦などから利益予想を下方修正した。オーガニックな売上総利益成長ペースを従来よりも厳しく見直したことやM&Aの影響で販売管理費の見通しを増やし、17年12月期営業利益予想を1404億円から1343億円(会社計画1365億円)、18年12月期を1506億円から1416億円に減額した。目標株価は5900円から5600円に引き下げ、投資判断は「中立」を継続。

  東邦亜鉛(5707):11%高の524円。16日のロンドン金属取引所(LME)で亜鉛3カ月物が一時5.8%高の1トン=3132.50ドルと2007年以来の高値を付けた。アルミニウムは約3年ぶりの高値。供給が逼迫(ひっぱく)しつつある一方で需要は堅調との見方から、金属相場上昇の勢いが強まった。このほか、大紀アルミニウム工業所(5702)が5.1%高の655円、DOWAホールディングス(5714)が2.5%高の826円など非鉄金属株は軒並み上昇した。

  日本ケミコン(6997):8.1%高の415円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、産機・エアコン・車載向けアルミ電解コンデンサーがトップラインをけん引、特に産機向けがファクトリーオートメーション(FA)を中心に全般的な需要増加の恩恵を受けていると指摘。18年3月期営業利益予想を60億円から65億円(会社計画55億円)、来期を76億円から86億円に増額した。投資判断は「オーバーウエート」継続、目標株価は450円に引き上げた。

  日清食品ホールディングス(2897):1.7%安の6770円。大和証券は、9日に発表された第1四半期決算で海外事業の拡大ペースが弱かったことを踏まえ、ブラジル、中国とも本格的な拡大を見込むまでには時間が必要と判断し業績予想を下方修正した。投資判断「中立」、目標株価6600円は継続。

  TDK(6762):0.8%安の7660円。CLSAは投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。同社幹部との最近のミーティングを経て、収益を左右するバッテリー事業の成長性に対する懸念を再確認、中期的な収益性は低下していくと分析した。目標株価を8800円から8100円に変更。

  ジェイ エイ シー リクルートメント(2124):5.2%安の1608円。7月の採用決定人数は前年同月比5.5%減だったと発表した。前年実績を下回るのは14年12月(同3.9%減)以来、2年7カ月ぶり。立花証券の入沢健アナリストは、最近の売り手市場で入社日が後ずれするケースが増えているほか、前年同月のハードルが高かったことも影響、市場ではネガティブに捉えられたようだと電話取材で語った。

  レーザーテック(6920):13%高の2061円。いちよし経済研究所は投資判断を「中立」から「買い」、フェアバリューを1700円から2700円に引き上げた。半導体検査分野で同社がオンリーワンのポジションを確保する領域が広がる可能性が高まっていると指摘。会社側の18年6月期受注計画でEUVL(極端紫外線露光)向けブランクス検査装置に加え、新たな大型需要が生じているもようだとみる。

  トリドールホールディングス(3397):3%高の3130円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、主力のうどんチェーン店「丸亀製麺」の国内既存店売上高が好調だとして投資判断「買い」を再強調、目標株価を3500円から4000円に引き上げた。昨年6月の丸亀製麺アプリのリニューアル効果や今年3月の一部天ぷら商品の値上げなどで当面失速の可能性は低いと分析、業績予想を増額した。トリドールのホームページで公表している丸亀製麺の7月既存店売上高は前年同月比10%増、今期に入り4カ月連続で増加している。

  カカクコム(2371):3.6%高の1370円。未定としていた18年3月期の期末配当予想を1株16円にすると発表した。中間配当16円と合わせて年間配当は32円(前期28円)に増配となる。連結配当性向は42ー43%を目安としており、経営環境や財務状況を勘案した。2日発表した第1四半期決算では営業利益が前年同期比3.8%増の51億円だった。通期計画は前期比8.6%増の233億円を据え置いている。

  ビジョン(9416):2.8%高の2494円。発行済み株式総数の1.3%にあたる21万7000株、5億円を上限に自己株式を取得する。期間は17日から18年8月16日まで。

  旭ダイヤモンド工業(6140):2.9%高の955円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を950円から1000円へ引き上げ、投資判断「買い」を継続した。ダイヤモンドワイヤや半導体関連の拡販と原価改善による利益拡大、自己株式取得など資本規模適正化に向けた諸施策の評価というエクイティストーリーを維持。業績予想を上方修正した。

  コナミホールディングス(9766):2.3%高の5900円。SMBC日興証券は、目標株価を5100円から6100円に引き上げた。スマートフォン向けゲームをけん引役とした業績拡大基調が中期的に続くとの見方を継続。「実況パワフルプロ野球」「プロ野球スピリッツA」など既存タイトルが同証想定以上に好調に推移しているなどとして、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。

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