トランプ米大統領、助言組織2つを解散-メンバー辞任相次ぎ

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  • 「とどまるよう圧力をかけるくらいなら解散する」とツイート
  • 戦略・政策フォーラムは自主解散を政府に伝える予定だったとの報道

トランプ米大統領は16日、メンバーの辞任が相次いでいた2つの助言組織を解散するとツイッター投稿で表明した。大統領は前日、辞任した経済界の首脳らを「スタンドプレーヤー」と切り捨てていた。

ニューヨークの記者会見でのトランプ大統領(15日)

フォトグラファー:Drew Angerer / Getty Images

  
  トランプ大統領はツイートで、「製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムのメンバーである企業経営者らに圧力をかけるくらいなら、私は両組織とも解散する。皆さんありがとう!」と述べた。

  このツイートの1時間足らず前には、戦略・政策フォーラムが自主解散する意向をホワイトハウスに伝えると報じられていた。トランプ大統領は、企業首脳らから見捨てられる前に先手を打って解散を表明したとみられる。大統領は15日のニューヨークでの記者会見で、バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者らと反対派との衝突について、「双方の側」に責任があると述べ、波紋を呼んでいた。

  この記者会見の後、ブラックストーン・グループのシュワルツマン最高経営責任者(CEO)が率いる戦略・政策フォーラムのメンバーらの間に動揺が広がった。事情に詳しい関係者によれば、ブラックロックのフィンクCEOは自社の顧客数人に電話し、同フォーラムから脱退する予定だと伝えた。そして翌16日朝、フィンク氏はシュワルツマン氏に辞任の意向を伝えた。

  これを受け、同フォーラムは16日午前に電話会議を行った。事情に詳しい別の関係者によれば、電話会議でメンバーはフォーラムにとどまるか、辞任するかを問われ、12人のうち10人が辞任の意向を示したという。さらに別の関係者によれば、フォーラムは解散を公表する前に、決定をホワイトハウスに伝える計画だった。

  フィンク氏は16日のブラックロック従業員宛ての文書で、バージニア州での暴力と人種差別、反ユダヤ主義は明確に批判されるべきだと述べた。
  
  ブルームバーグが入手した同文書でフィンク氏は、「今年に入って、私は大統領と幾つかの問題で意見を異にしたが、われわれの顧客も含め、投資家の声を届けることが重要だと考え、私はフォーラムに参加し続けた。しかし残念ながら、この数日間の出来事を受け、自分の良心に照らし、このフォーラムにこれ以上参加できないとの結論に達した」と説明した。

  サンディエゴ州立大学でビジネス倫理を教えるダン・イートン氏は、2つの助言組織の解散は「コーポレート・アメリカ」がトランプ政権に完全に背を向けたことは意味しないと指摘。企業は依然として、トランプ政権が法人税改革とインフラ投資を推し進めることを期待していると説明した。

原題:Trump Says ‘Thank You!’ as CEOs Quit Him After Virginia Remarks(抜粋)

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