ルネッサンスのメダリオン、トランプ氏当選で社員持ち分拡大を容認

  • 高リターンで知られるファンド、1990年代初期から募集抑制
  • トランプ氏を資金面で援助したマーサ-共同CEO、借り入れ整える

そのニュースを聞いて、ヘッジファンドのルネッサンス・テクノロジーズで働くミリオネアたちは直ちに動き出した。尋常ではない高成績で知られる自社のヘッジファンド、メダリオンが突然の募集を発表したのだから、投資資金をかき集めなくてはならない。

  ルネッサンスは昨年12月上旬、メダリオンの社員持ち分を少なくとも50%引き上げることを容認すると社員らに伝えた。ただし、資金は数週間後に締め切られるという条件付きだ。

  メダリオンは手数料後の年間リターンが40%という好成績を維持するため、1990年代初期からその規模を抑制してきた。秘密のベールに包まれたクオンツ投資会社であるルネッサンスで、持ち分拡大の容認は衝撃的だった。出資が認められているのは現在雇用されている社員に限られているが、それでもファンドの純資産が約100億ドル(約1兆1100億円)を超えないよう厳格な制限を受けていた。

  規制当局への届け出によれば、少なくとも同社幹部の6人が借り入れの手はずを整えた。トランプ氏の大統領選当選を資金面で後押ししたと知られるロバート・マーサー共同最高経営責任者(CEO)も、この中の一人だ。

  同社文書はメダリオン・ファンドが1月に21億ドル以上を集めたことを示している。同社に近い匿名の関係者によれば、2016年11月のトランプ氏当選で生じた投資の機会を活用するために、資金を調達した。こうして集めた追加資金で増強されたメダリオンは、今年1-6月に11.6%のリターンを生んだと同社文書が示した。昨年同期の21%、2015年1-6月の18%のいずれをも下回っている。

原題:Renaissance’s Medallion Made Stunning Shift After Trump Election(抜粋)

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