「ブラック・スワン」著者、北朝鮮の核脅威より恐ろしいリスクを指摘

ベストセラー「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏は世間で懸念されている地政学的リスクよりも恐ろしいリスクが存在すると述べた。

  同氏は15日にニューヨークでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、北朝鮮の体制がもたらすリスクや、同国がグアムあるいは米本土を狙って核弾頭を搭載したミサイルを撃ち込む可能性より、テロや感染症の大流行の方が米国にとって大きなリスクだと指摘した。

  同氏は「核や正規軍は、米国が得意とするものだ。しかし民兵やテロリストとの戦いとなると、ひどいものだ。『イスラム国』との戦いは不得手だ」と発言。マンハッタンで核爆弾が爆発するのも「恐ろしいこと」だが、社会への脅威として考えられる中で最大なのは、敵対勢力が水道に毒物を混入させる、あるいは生物剤を使ってより規模の大きい大量殺害を実行することだと指摘した。

  タレブ氏はトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は互いに威嚇し合っているが、北朝鮮には米国に打撃を与える能力はほとんどなく、実際に衝突すれば北朝鮮にとって自殺行為となるため、核戦争のリスクは限定的だと話した。

ナシーム・タレブ氏

出所:ブルームバーグ

原題:‘Black Swan’ Writer Taleb Downplays North Korean Nuclear Threat(抜粋)

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