FOMC議事録:低インフレ持続で当局者の相違先鋭化か-16日に公表

  • 年内もう一回の利上げでコミットメントに揺らぎの兆候あるか注目
  • 9月にバランスシート縮小開始の発表、次回利上げは12月か

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、7月25、26両日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表する。インフレ統計が5カ月連続で低調な数字となる中、FRBウオッチャーは、年内もう一回の利上げの決意が固いままの当局者と、揺らぎが生じている当局者の分布について、これまでよりもしっかりとした感触を得ることができるかもしれない。

  エコノミストや投資家は、金融当局が4兆5000億ドル(約500兆円)規模のバランスシート縮小にいつ着手するかについても、さらに詳細な手掛かりが示されるか注視している。アナリストは、9月に緩やかなペースでのバランスシート縮小開始についての発表があり、次回利上げは12月までずれ込むと見込んでいる。

  TDセキュリティーズUSAの米国担当チーフマクロストラテジスト、マイケル・ハンソン氏は「インフレを巡る議論が市場の変動をもたらす公算が最も大きい」とし、低インフレへの懸念を認める方向に、FOMC内部のバランスが若干傾きを強めるかどうかも興味深い注目点だと指摘した。

  ハンソン氏は、一過性の要因で低インフレを説明できると「FOMC当局者が引き続き考えているとすれば驚きだ。有意な形で目標を下回るインフレ率が長期化するかもしれない、との広範な懸念を示唆する議論を目にする可能性もある」と論じた。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏(ニューヨーク在勤)も、インフレ動向を巡ってFOMC内の見解の相違は深まる公算が大きく、物価統計で低インフレの月が続けばそれだけハト派の議論が力を得ることになるだろうと指摘。ただ、決定的な意見の変化は予想していないと付け加えた。

  スタンリー氏は金利政策に関して、「米金融当局の観点から朗報といえるのは、12月まで決断を下す必要がないようお膳立てしてきた点だ」と述べ、このため「引き続き比較的曖昧な議論となる可能性もある」との見方を示した。

原題:Fed Minutes May Show Battle Lines Hardening Over Soft Inflation(抜粋)

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