日本株は「押し目買いが有効」か-企業決算好調とGDP長期成長で

  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は長期強気シナリオ
  • 上昇率でアジア株に劣る、バリュエーション面で割安感も

北朝鮮を巡る動向や安倍政権の支持率低下、為替変動を受けてこのところ低調気味の日本株には、買いの好機が訪れているかもしれない。

  日本経済は11年ぶりに6四半期連続プラス成長を遂げたほか、企業業績も好調で、日本株強気派を勢いづかせる。バリュエーション(株価評価)面での割安感や、ここ数カ月の配当利回り向上も支援要因だ。日本株の年初来上昇率はアジア株を下回っている。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮田直彦チーフ・テクニカルアナリストは14日付リポートで、「日本株長期強気シナリオは、今やチャートだけでなくファンダメンタルズからもサポートされている。今後も押し目買いのスタンスが有効だろう」と指摘した。

  TOPIX構成銘柄の業績はこの決算期にアナリスト予想を平均15%上回ったほか、1株当たり利益が前年同期比で27%増加。1株利益はこの5年で段階的な改善基調にあるものの、TOPIXのPER(株価収益率)は15倍付近。これに対し、米S&P500種株価指数とストックス欧州600指数はどちらも21倍前後だ。また、日経平均の相対力指数(RSI、14日ベース)は14日に32.3に低下し、売られ過ぎとも見なされる水準の30に近づいた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の芳賀沼千里チーフストラテジストらは同日のリポートに、「業績改善の持続性を評価して上昇するシナリオを維持する」と記述。4-6月期の企業決算が発表され、「内外景気回復により売り上げが伸びるとともに、コスト抑制姿勢が確認されて、業績予想が上方修正されている」と説明した。

  とはいえ、日本株上昇を確信しない向きもある。アセットマネジメントOneの浅岡均ストラテジストは、日経平均の年末水準は1万9000-2万円とみている。

  浅岡氏は「基本的に上値が重いというシナリオはあまり変えていない」とし、14日発表の「GDPはやや出来過ぎな数字という面もあり、あとは世界的に夏場あたりに景況感はピークアウトしてくるだろう」とコメントした。

原題:Bulls Are Adamant Japan’s Unloved Stocks Are Primed for Gains(抜粋)
  

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