台湾で大規模停電、蔡総統が謝罪-脱原発姿勢や対処能力に批判高まる

  • 発電所での作業ミスで15日夕方に停電、600万世帯余りに影響
  • 閣僚1人が引責辞任-中国時報は脱原発の主張に疑問を投げ掛けた

台湾で15日夕方に大規模な停電が発生し、600万世帯余りが数時間にわたって影響を受けた。蔡英文総統はこの問題で公式に謝罪した。

  今回の停電は複数の要因が重なり合って起きた。最近の台風でインフラが損傷していたところを例年にない暑さが襲った。蔡政権が脱原発を進めていることで家庭向け、事業者向けの十分な電力供給が綱渡り状態になっていることも背景にある。

交通整理に当たる警官

Photographer: David Chang/EPA

  こうした危うい需給バランスが崩れたのは現地時間15日午後5時(日本時間同6時)少し前だった。台湾北部の発電所で作業員が天然ガスの供給を誤って止めてしまい、発電が行われなくなった。

  午後10時までに復旧したが、李世光経済部長(経産相)は停電への対応の責任を取るとして、その前に辞任を申し出た。16日の台湾紙、中国時報は1面の全面を使い、事態を深刻化させた蔡政権の対処能力および脱原発の主張に疑問を投げ掛けた。

  蘋果日報によると、夜間に自宅で過ごしていた男性1人がろうそくによる火災で死亡し、その年配の母親が負傷した。その他に死傷者に関する情報はない。
 
原題:Taiwan’s President Apologizes for Blackout Affecting Millions(抜粋)

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