ドル・円は110円台後半、北朝鮮巡る懸念緩和や米指標改善が支え

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  • 午前の値幅22銭、米FOMC議事録などの新規材料を待ち様子見に
  • 北朝鮮情勢の緊張一服でポジション巻き戻しが支え-三菱UFJ信託

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台後半でもみ合った。北朝鮮情勢への懸念が緩和していることや米経済指標の改善を支えに週明け以降のドル高・円安の流れが継続したものの、値動きは限定的となった。

  ドル・円相場は16日午後3時15分現在、前日比ほぼ横ばいの110円65銭。朝方に付けた110円55銭から、仲値にかけて110円77銭まで上昇したが、その後は伸び悩んだ。前日の海外時間には、7月の米小売売上高と8月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回ったことを受けて、一時110円85銭と7日以来の高値を付けていた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の池島俊太郎課長は、ドル・円について「先週までの北朝鮮情勢に対する警戒がいったん小康状態になっているということで、ポジションの巻き戻しが続いている。またお盆休み明けということで、足元のドルの戻り基調を見てドル買いした向きもあるだろう」と指摘。その一方で、今週に入ってから先週末対比で一時1.5%上昇したことから、「昨日、一昨日の相場でドルロング(買い持ち)になったプレーヤーの利益確定が出やすく、110円台後半でそれらがマッチしている状況」と述べた。

  日本時間17日午前3時に発表予定の7月25、26日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録については、「どちらかというと物価に慎重な見方が出てくることを考えると、ドル買い材料としては力強さに欠けるものになりそう」と予想。「積極的にドルを買い進めるのは難しい。4日の米雇用統計後の高値111円05銭が上値のめどになりそう」との見方を示した。

  北朝鮮情勢について、SBI証券市場金融部の相馬勉部長は、「根本的な解決にはなっておらず、話が蒸し返されれば元の状況に戻る」と指摘。「ドルは戻っているが、潜在的リスクや米インフレ鈍化懸念などがあるので112、113円台は難しい。今週は111円台半ばまで戻れば御の字だろう」とみている。

  ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.17ドル台前半での小動きに終始し、同時刻現在はほぼ変わらずの1.1740ドル。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=130円02銭まで強含んだ後は伸び悩み、129円台後半でもみ合った。

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