マサチューセッツ州、米株取引の根幹を調査-ブローカー向けリベート

  • 州務長官はモルガン・スタンレーやフィデリティに書簡を送付
  • リベートは長年の慣行、ブローカーに「不正な利益」との指摘も

米マサチューセッツ州は、証券ブローカーが米証券取引所に注文を送る見返りを得ることで投資家が搾取されているのかどうか調査を進めている。27兆ドル(約3000兆円)規模の米株式市場では売買の大部分がブローカーのこうした慣行に動かされている。

  ウィリアム・ガルビン州務長官は15日、こうした見返りの支払いを「キックバック」と呼び、利益相反を生じさせ、投資家の注文が最良の方法で執行されない状況を招いていないかどうか検証していることを明らかにした。同長官はチャールズ・シュワブやフィデリティ・ブローカレッジ・サービシズ、モルガン・スタンレーなどのブローカーに書簡を送った。

  長官は発表文で「金銭的リベートやキックバックが利害対立を生み、投資家にとって最良とは言えない取引につながっているならば、このような慣行は阻止しなければならない」と述べた。

  エール大学のジョナサン・メーシー教授(法学)と最高投資責任者(CIO)のデービッド・スウェンセン氏は7月にニューヨーク・タイムズ紙に掲載された論説で、こうした見返りが投資家に悪影響を及ぼし「ブローカーに不正な利益」を生み出していると主張していた。

  こうしたリベート慣行は1990年代にさかのぼるもので、新興の電子証券取引ネットワークだったアイランドECNがビジネス拡大のために支払いを始めた。その後、米国の大半の株式取引所に広がった。

  シュワブは発表文で、「書簡の検討を進めている」とし、「われわれは最良の取引執行を顧客に提供する責任を非常に深刻に受け止めており、その義務を履行した力強い実績を持つ」と説明した。フィデリティの広報担当、スティーブン・オースティン氏は「調査についてまだ検討している段階で、コメントするのは時期尚早だ」と述べた。モルガン・スタンレーに取材を試みたが現時点でコメントは得られていない。

原題:Massachusetts Is Probing a Cornerstone of U.S. Stock Trading (1)(抜粋)

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