7月貿易収支は4188億円黒字、自動車輸出が増加-市場予想上回る

更新日時
  • 輸出は13.4%増の6兆4949億円と8カ月連続増加
  • 輸入は16.3%増の6兆761億円と7カ月連続増加

輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は、7月速報で2カ月連続の黒字となった。市場予想は上回った。財務省が17日発表した。

キーポイント


  • 貿易収支は前年同期比17%減の4188億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は3271億円の黒字)-前月は4398億円の黒字
  • 輸出は13.4%増の6兆4949億円と8カ月連続の増加-前月は6兆6084億円
  • 輸出数量指数は2.6%増と6カ月連続の増加
  • 輸入は16.3%増の6兆761億円と7カ月連続の増加ー前月は6兆1686億円

背景

  14日に発表された4ー6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1%増となり、11年ぶりとなる6期連続のプラス成長となった。個人消費や設備投資など内需が堅調で、公共投資も大幅に増加した。ただ輸出は0.5%減と4期ぶりのマイナス。7月以降も減速が続けば、日本経済には悪材料も出てくる。

  内閣府が発表した7月の月例経済報告では、輸出は「持ち直している」と判断。海外経済の回復を理由に、先行きも「持ち直しが続くことが期待される」と分析している。

エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは電話取材で、円安と世界景気が支えとなり輸出は拡大基調だと分析。日本経済は「輸出主導の景気回復に戻るとみている」と述べた。4-6月期は好調だった内需は一時的な追い風によるものとし、7-9月期の消費は反動減となるとみている。
  • 東海東京調査センターの武藤弘明チーフエコノミストは電話取材で、世界中でファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の弱い地域がなく、純輸出が減少する理由が少ないと述べた。4-6月期のGDP速報での輸出の減少は、一時的なもので「継続的な動きではないと思う」と分析した。

詳細

  • 輸出は自動車(6%増)や自動車の部分品(15.8%増)が増加、船舶も
  • 輸入は液化天然ガス(46.8%増)、石炭(67.7%増)が増加
  • 為替レートは対前年同月比で9%の円安
(詳細を追加し、エコノミストコメントを更新しました.)
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