日銀国債買い入れ、長期ゾーンを減額-1月下旬以来の低い金額

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  • 残存5年超10年以下の国債買い入れ4400億円、前回から300億円減額
  • 長期金利は前日に0.045%と6月27日以来の低水準

日本銀行は、異次元金融緩和策の一環として実施している国債買い入れオペで、長期ゾーンを約3週間ぶりに減額した。市場では、長期金利の水準や国債の需給逼迫(ひっぱく)、外国為替市場の円安を受けたとみられている。

  日銀は16日午前10時10分の金融調節で、残存期間5年超10年以下の国債買い入れオペを前回から300億円減額の4400億円と通知した。同買入額は1月23日以来の低水準。日銀が金利操作目標としている長期金利の新発10年国債利回りは15日、0.045%と6月27日以来の水準まで低下していた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、日銀が長期国債の買い入れを減額した背景について、「長期金利が一つの節目である0.05%を下回ったことが主因だろうが、為替も円安に振れて減額しやすかった。日銀の国債保有残高を見ても新発10年債347回債はこのままだと需給が過度にひっ迫する可能性があった。予想の4500億円を下回って減額したのはそこに配慮した可能性がある」と指摘した。

  同残存期間の国債買い入れオペをめぐっては、長期金利が7月7日に0.105%と2月以来の水準まで上昇した際に、従来の4500億円から5000億円に増額されていた。金利上昇に一服感が出ていた同月24日には5000億円から4700億円に減額。同買入額は8月9日のオペまで据え置かれていた。

  長期国債先物市場の中心限月9月物は、日銀買い入れオペの通知直後に前日比5銭安の150円53銭まで売られたものの、150円59銭前後まで戻している。新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.045%を0.5ベーシスポイント(bp)上回る0.05%で推移している。

  メリル日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「債券先物の動きなどから市場での品不足がうかがえ、今回の減額を受けても金利が大幅に上昇する可能性は低い」とみている。
  

(第3段落以降を追加して更新します.)
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