8月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが主要通貨に対し上昇-小売売上高など米指標堅調で

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。ドル指数は7月20日以来の高値を付けた。7月の米小売売上高と8月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回ったことが好感された。

  ドル指数はこの日の高値からは上げを縮めたものの、ドルは主要10通貨のうちスウェーデン・クローナを除く全てに対して値上がり。ドルは米国債利回りの動きに連動する形で上昇した。ロンドンのトレーダーらによると、この日は欧州の一部で祝日だったことから、為替市場の取引はそれほど活発ではなかった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。ドルは対円で1%高の1ドル=110円67銭。対ユーロでは0.4%上げて1ユーロ=1.1735ドル。

  米国と北朝鮮との間の緊張状態は和らぎつつあるように見受けられるが、リスク選好はなお抑制されており、そうした中で市場では均衡点を探る動きが続いている。また経済指標で米経済が7-9月(第3四半期)に堅調さを増したことが示唆されたことを受け、ポジションを調整する動きも広がった。

  7月の米小売売上高は前月比0.6%増と、伸びは今年最大となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は0.3%増だった。前月は0.3%増(速報値0.2%減)に上方修正された。

  ユーロはドルに対して朝方、一時1.1687ドルとこの日の安値を付けた。またドル指数は一時約0.7%高となった。これは7月の米雇用統計が発表された4日以降で最大の上げ。

  ドルは対円では一時1.1%上昇して110円85銭を付けた。この上昇率はここ2カ月で最大。米朝間の緊張状態緩和を受けて逃避需要が後退していることから、円は軟調な動きとなっている。
原題:Dollar Sees 4-Week High After Better-Than-Expected Economic Data(抜粋)
原題:Broad-Based Advance in U.S. Retail Sales Shows Solid Spending(抜粋)

◎米国株:S&P500種小幅安、ダウ小じっかり-北朝鮮不安は緩和

  15日の米国株相場は小動き。S&P500種株価指数は小安く引けた。米国と北朝鮮の間で軍事衝突が起きるとの懸念が後退したことで、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は引き続き低下、12を割り込んだ。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2464.61。ダウ工業株30種平均は5.28ドル(0.1%未満)高の21998.99ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%下落。

  朝方発表された7月の米小売売上高は前月比0.6%増とエコノミスト予想(0.3%増)を上回り、米金融当局による年内利上げの正当性を高めた。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は前日、年内もう1回の利上げをなお支持するとの立場を示した。

  S&P500種の業種別11指数では、公益事業が上昇。予想を上回る米経済指標を手掛かりとした米国債利回りの上昇で銀行株を中心に金融も上げた。一方、電気通信サービスは下落した。

  個別銘柄では、スポーツ用品小売り大手のディックス・スポーティング・グッズが業績予想の下方修正などを手掛かりに23%安。その他の小売りやスポーツ関連銘柄にも幅広く売りが波及した。

  高級ハンドバッグメーカーのコーチは業績予想が市場予想を下回ったことで売られた。アドバンス・オート・パーツは、今年後半も逆風が続くとの最高経営責任者(CEO)発言を手掛かりに大幅安となった。 

  16日には米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)会合(7月25-26日開催)議事録を公表する。
原題:U.S. Stocks Fluctuate Amid Receding Korea Threat: Markets Wrap(抜粋)
原題:Retail Selloff From the Smallest to the Biggest: Sector Wrap(抜粋)

◎米国債:下げ幅縮小、イールドカーブはベアフラット化

  15日の米国債は下げ幅を縮小。イールドカーブはベアフラット化した。朝方は良好な米小売売上高統計を手掛かりに売りが先行していたが、償還期限が長めの国債を中心に値を戻した。

  ニューヨーク午後5時現在、30年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.85%。10年債利回りは5bp上げて2.27%。

  米商務省が発表した7月の小売売上高は前月比0.6%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は0.3%増だった。前月は0.3%増(速報値0.2%減)に上方修正された。市場では米金融政策当局が年内に追加利上げするとの見方が強まった。

  小売売上高が発表される前には米アマゾン・ドット・コムが自然食品スーパーマーケットチェーン、ホールフーズ・マーケットの買収資金を調達するために社債を発行するとの関係者の話が伝えられ、米国債が下落していた。

  アマゾンは最大7本、160億ドル相当の社債を発行する。

  16日には米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)会合(7月25-26日開催)の議事録を公表する。また欧州では4-6月(第2四半期)ユーロ圏域内総生産(GDP)が発表される。
原題:USTs Bear Flatten, Long-End Outperforms After Data-Led Sell-Off(抜粋)
U.S. Stocks Dip Slightly as Korea Threat Recedes: Markets Wrap(抜粋)
Amazon Is Said to Sell Bonds to Finance Whole Foods Acquisition(抜粋)
Amazon Makes Rare Bond Play in $16 Billion Sale for Whole Foods(抜粋)

◎NY金:下落、5週間ぶりの大幅安-ドル高が重し

  15日の金先物相場は下落し、5週間ぶりの大幅安となった。ドルが上昇し、米朝間の緊張が緩和し、安全需要が減少したのが背景。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.8%安の1オンス=1279.70ドルで終了。

  「強いドルは金の重しだ。米朝間の緊張が多少和らいでリスクオフの地合が弱まったのも足を引っ張った」ーオイゲン・ワインベルク氏らコメルツ銀行のアナリストがリポートで指摘。

  銀先物は2.4%安と、7月7日以来の大幅下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムは共に下げた。
原題:PRECIOUS: Gold Posts Biggest Loss in Five Weeks as Dollar Rises(抜粋)

◎NY原油:下げをほぼ埋める、米在庫減への期待で

  15日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はほぼ変わらず。米シェール増産を懸念して一時は1.2%安まで売られていたが、米原油在庫の減少期待を背景に下げをほぼ埋めた。
  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話取材に対し、「統計の数字を予想してポジションが調整されつつある」と指摘。同氏は米原油在庫が少なくとも400万バレル減少したとみている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比4セント(0.08%)安い1バレル=47.55ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は7セント上昇の50.80ドル。
原題:Oil Pares Losses as Market Looks to Potential Stockpile Drop(抜粋)

◎欧州株:小じっかり、旅行関連株が上昇-基礎資源株は下げる

  15日の欧州株式相場は小じっかり。旅行関連銘柄が上昇、基礎資源株の下げを埋め、全体として小幅高となった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の376.50で終了。一時0.4%上昇した。フランスのヨーグルトメーカー、ダノンは1%上昇、他の食品・飲料株も連れて高い。事情に詳しい複数の関係者によれば、アクティビスト・ファンド、コーベックス・マネジメントはダノンがかなり過小評価されているとの見方から同社株を取得した。

  ストックス600指数を構成する業種別指数の中で、基礎資源は200日移動平均を割り込んだ。14日発表された中国経済指標が予想を下回る内容だったことが背景にある。
原題:Europe Stocks Steady as Travel Firms’ Gain Offset Miners Slump(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が下落、リスク回避の動き弱まる-薄商いの中

  15日の欧州債市場ではドイツ10年債利回りは約3bp上昇した。薄商いの中を不安定な動きとなった。アジア時間にリスク回避の動きが引き続き後退し、米国債が下げた。こうした流れからドイツ国債は寄り付きから売られた。

  ドイツ国債は午後に下げ幅を拡大。7月の米小売売上高が予想を上回る伸びとなったことを受けた米国債安に追随した。キリスト教の祝日も取引減少につながった。この結果、ECBのQEプログラムに基づく債券購入が一部諸国で行われなかった。だが、ドイツやオランダなどの中核国では買う動きがあった。
原題:Bunds Choppy, Risk Off Unwinds; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(米国株、米国債を更新します.)
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