マティス米国防長官、北朝鮮がグアムを攻撃すれば戦争が始まる

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  • 「あっという間に戦争へとエスカレートする可能性」とマティス長官
  • ミサイルが海上に落下した場合など詳細の説明は控えた

マティス米国防長官は14日、北朝鮮がグアムを含む米国領土をミサイルで攻撃すれば戦争が「始まる」ことになろうと警告した。

マティス米国防長官

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  マティス長官は国防総省で記者団に、「あっという間に戦争へとエスカレートする可能性がある。そう、これを戦争と呼ぶ」と発言。「彼らが米国を攻撃する事態を私は想定しているが、彼らが米国に向けて撃てば、『交戦開始』だ」と語った。グアムを米国の一部と考えているかとの質問には、「もちろんそうだ」と答えた。

  米領グアムには約7000人の米軍関係者と家族がおり、全人口は17万人。北朝鮮の平壌の南東約3400キロメートルに位置する。

  マティス長官は、ミサイルがグアムに向け発射されても海上に落下した場合はどうするかについては明言を避けたが、米国の監視システムは発射後数秒でミサイルが陸地に着弾するかどうか軌道を予測できるだろうと発言。「それぞれの場合に私がどう行動するかを北朝鮮に教えるつもりはないので、曖昧にしておく必要がある」と説明した。

  また同長官は記者団に対し、自分の発言を事実上の宣戦布告と伝えないよう注意を促した上で、それは「大統領、そして恐らくは議会が決めるものだ。重要なのはわれわれは攻撃から米国を守るということだ」と語った。

  北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が14日に朝鮮人民軍戦略軍司令部を視察した際に、グアム島への包囲射撃の計画を検討し、軍幹部と協議したと報じた。金委員長は米国の行動を「もう少し」見守ると述べ、「綿密で念入りな計画」を策定した戦略軍を称賛したという。

  KCNAによれば、軍司令官らが朝鮮労働党中央委員会の指示を待つ中、金委員長は「自らの惨めな運命の苦難の時を送っている米国人の愚かでばかげた行為をもう少し見守るつもりだ」と述べた。

  マティス長官の発言に先立ち、韓国訪問中の米軍制服組トップ、ダンフォード統合参謀本部議長は文在寅大統領との会談後、韓国防衛への米国のコミットメントを再確認した。韓国大統領府の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官が14日、ソウルで記者団に明らかにした。朴報道官は「ダンフォード氏は文大統領に、戦争に至ることなく現状を打開することを誰もが望んでいると語った」と述べた。

  マティス長官とティラーソン国務長官は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に連名で寄稿し、「米国は北朝鮮との交渉に前向きだ」と表明。その上で「北朝鮮が過去の交渉で不誠実だったことや、国際協定に繰り返し違反したことを考えれば、誠意を持って交渉したいという意志を示す義務は北朝鮮側にある」と指摘。誠実さを示すとはすなわち、挑発的な脅しや核実験、ミサイル発射など武器のテストを即時中止することだ」と強調した。

原題:Mattis Warns It’s ‘Game On’ If North Korea Strikes Guam (2)(抜粋)

(北朝鮮国営メディアの報道内容などを追加して更新します.)
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