三井物、今期に890億円の利益計上へ-ヴァーレ株主構成変更で評価益

  • ヴァーレの株主構成変更で出資区分が持分法対象から連結対象外に
  • 今回の利益は今期の純利益予想3200億円には織り込んでいない

三井物産は15日、2017年7ー9月期に純利益ベースで約890億円の利益を計上すると発表した。持分法適用会社を通じて間接的に出資していたブラジルの鉄鉱石世界最大手ヴァーレの株主構成の変更に伴い、連結対象から外れて直接出資へと変わることで評価益が発生するため。期初に示した今期(18年3月期)の業績予想には織り込んでいない。

  ヴァーレは1997年の民営化以降、公的および民間の株主が混在。年金基金や銀行が出資する投資会社ヴァレパールが株式の33.7%を保有する支配株主となり、経営権を握ってきた。株式保有契約の期限が切れたことに伴い、経営の透明性を高めるため、同投資会社が保有する株式をヴァーレの普通株式に転換する。

  ヴァーレが14日に開いた臨時株主総会で株主構成の変更について承認した。三井物産はヴァレパールに15%出資しており、間接的にヴァーレ株を5.06%保有する形を取っていた。今回、ヴァレパールの株式がヴァーレ株に転換されたことで、三井物産はヴァーレ株5.49%を直接保有する形になる。ヴァレパールは持分法対象だったが、ヴァーレへの直接出資への変更に伴い一般投資先に変わる。国際会計基準に従って、ヴァレパールの投資簿価とヴァーレ株の現在価値との差額を利益計上する。

  三井物産の今期の連結純利益予想は3200億円。ヴァーレの株価や為替など変動要因が多く、損益への影響を算定することは困難として、今回計上する利益については業績予想には織り込んでいなかった。三井物産は今回の利益計上の発表を受けて、今期業績予想について開示すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。

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