NY外為:ドル上昇、リスク選好戻る-米朝の緊張緩和の動きで

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14日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して上昇。週末に米朝間で緊張緩和に向けた動きが見られたことで、市場にリスク選好が戻った。

  ドルは前週末の11日には下げていた。米インフレ指標が市場予想を下回ったことに反応した。14日はアジアの一部が祝日だったこともあり、取引はそれほど活発ではなかった。米国の国防当局者が週末、北朝鮮問題について外交による話し合いでの解決が望ましいと発言したことで世界的に株価が上昇。そうした中で安全通貨は軟調な展開となった。午後にはニューヨーク連銀のダドリー総裁が、経済が予想通りに進展した場合は今年3回目の利上げを支持すると表明したことを受けて、ドルはこの日の高値に上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%上昇。ドルは対円では0.4%高の1ドル=109円63銭。対ユーロでは0.4%上げて1ユーロ1.1780ドル。

  ダドリーNY連銀総裁はこの日、AP通信とのインタビューで、金融政策当局が9月にバランスシート縮小計画を発表するとの見方は不合理ではないと指摘。また景気が持ち応えた場合は「年内もう一度の利上げを支持するだろう」と述べた。

  米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催のシンポジウムまであと2週間弱となる中、ユーロ・ドルのオプションのボラティリティーは上昇。これは、同シンポジウムで欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が行う講演への市場の注目を浮き彫りにしている。

  ユーロはこの日ドルに対し、午前中に1.1770ドルとこの日の安値に下落。その後いったん下げを縮めたものの、ダドリーNY連銀総裁の講演後は再び同安値付近に下げる場面があった。

  ドルは対円では欧州時間に109円80銭の高値を付けた。米10年債利回りの動きに連動する形で推移し、ダドリー総裁の講演後にはこの日の高値付近に再び上昇した。

原題:Dollar Up Versus Most G-10; Risk Tone Improves as Rhetoric Eases(抜粋)
原題:Fed’s Dudley Says He Still Favors Another Rate Increase in 2017(抜粋)

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