シティーの朝の楽しみ、モーニングリサーチ有料化も-MiFID2で

  • 売り込み目的のリサーチも来年から有料化が義務付けられる可能性
  • 新たな規制はバイサイドが無料のリサーチを受け取ることを禁止

ロンドンの金融街シティーで勤務する人々は、平日の午前8時ちょうどを回ったころ、アンソニー・ピータース氏からデーリーリポートが送られてきたことを告げる「グッドモーニング」という元気のいいメッセージを受信トレーで毎朝目にする。

  ソル・キャピタル・アドバイザリーのストラテジストであるピータース氏は、リポートで前日のイベントや発表済み、あるいは発表予定の経済データを話題にし、欧州連合(EU)や各国中央銀行、政治家を含む得意の批判対象にあざけりの言葉を浴びせる。ミント・パートナーズのビル・ブレーン氏も、歌詞やクオート(引用)を交えた「ブレーンのモーニングポリッジ(朝のオートミール)」という同じようなレシピを用いており、ドイツ銀行のジム・リード氏は「アーリーモーニング・リード」で、経済や金利、債券、為替の話に入る前に家庭生活の一部を披露している。

  これらは、投資銀行やブローカーが潜在的な顧客にサービスを売り込む手段の一つであるモーニングリサーチというジャンルの幾つかの例にすぎない。来年1月に施行される欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の下で、銀行などはリサーチ費用を顧客に請求しなければならなくなり、朝の物思いを執筆するアナリストやストラテジストらも有料化するか、配布を制限するか、つまらない内容にするか選択を迫られる恐れがある。

  ロンドンの法律事務所ノートン・ローズ・フルブライトで金融サービス業を担当するハンナ・ミーキン氏は「MiFID2は、いわゆる『小さな非金銭的利益』は容認しているが、この中に含まれるのは、幾つかの非常にベーシックなタイプの情報リサーチだけだ。もちろん投資戦略の勧めや実証的な意見、中身のある分析と分類できるものについては、投資リサーチのカテゴリーに入ると見なされると思う」と指摘した。

MiFID2とは-QuickTake

  来年1月に施行されるEUの金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の下では、資産運用会社が銀行などに支払う取引手数料と銀行側の投資リサーチ費用を切り離すことが義務付けられる。

原題:Survival of Brokers’ Morning Notes in Balance as MiFID II Looms(抜粋)

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