ドル・円が反発、先週の円高反動で109円台後半-リスク回避一服

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  • 先週末は北朝鮮警戒や米CPI低調で108円74銭と4月来の円高水準
  • 110~115円レンジ想定してる人にしてみれば買えるレベル-野村証

東京外国為替市場ではドル・円相場が反発。北朝鮮情勢を巡るリスク回避の動きは一服し、先週大幅に進んだ円高の反動から円売りが優勢となった。

  14日午後4時15分現在のドル・円は前週末比0.3%高の1ドル=109円55銭。早朝に付けた109円ちょうどからじりじりと値を切り上げ、午後には一時109円64銭までドル買い・円売りが進んだ。先週は北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりから円高が加速。日本が祝日だった週末11日には7月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受け、一時108円74銭と4月20日以来のドル安・円高水準を付けた。 

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、「北朝鮮ネタで108円台というのは整合性のとれるレベルというのがあった中で、さらにダウンサイドに傾けるにはもう一段ネガティブなヘッドラインが必要というところがあったのではないか」とドル・円の上昇を説明。「110~115円をコアレンジと想定している人にしてみれば、まだ買えるレベルだ」と話した。  

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのデービッド・ルーディレクター(香港在勤)は、「米朝の緊張も先週からは大きな進展がない」とし、ドル・円も下を攻めづらいと指摘。108円台をいったん見たことで、東京時間は最近のドル・円の下落で引いていた買いが出るかもしれないと話していた。

  米10年債利回りは14日のアジア時間に2.21%程度で推移。先週末は7月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことを受け、2.19%に低下していた。日本株は4営業日続落。一方、中国や韓国などアジア株は上昇している。

  野村証の高松氏は、「米CPIは市場にしてみれば確かに残念だったかもしれないが、ボラティリティのマーケットをみても高値から落ちており、パニック的にリスクオフムードが盛り上がっていないのも事実」と指摘。北朝鮮情勢は「短期的なポジションがショート(ドル売り・円買い)に傾きやすいネタなので、短時間に積み上がったポジションは戻るのも速い」と話した。

  クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も上昇。ユーロ・円相場は1ユーロ=128円台後半から一時129円65銭と3営業日ぶりの水準までユーロ高・円安が進んだ。 

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