ポンドの波乱に備えよ-英経済指標が利上げ観測にとどめ刺す可能性

INGグループのアナリストによると、対ドルで3年ぶりの狭いレンジ取引に先週なったポンド相場は今後、波乱に見舞われる可能性がある。

  ポンドは8月10日、対ドルで6週間ぶりの安値に下落した。英経済の緩慢な成長を示すデータを受けて英利上げ時期に関する見通しが後ずれしたためだ。モルガン・スタンレーは予想を修正し、ユーロとポンドが等価になるとの見通しを示した。

  INGの外国為替ストラテジスト、ビラジ・パテル氏によると、今週発表されるインフレや小売売上高などの経済指標が暗い経済見通しを変える可能性は低い一方、政治はポンド相場の動揺を招く恐れがあるという。

  パテル氏は顧客向けリポートで「英国の重要指標の発表に加えて欧州連合(EU)離脱や地政学的なニュースが組み合わされば、ポンド相場は短期的に若干の波乱に見舞われる可能性がある」と予想。「英経済の重要指標が2017年の英利上げ観測にとどめを刺すと予想される。インフレ加速は根強い期待を維持するかもしれないが、消費活動の鈍化傾向や労働市場のたるみ具合を巡る不透明性がタカ派を寄せ付けないだろう」と分析した。

  ポンドはロンドン時間11日午後5時時点で1ポンド=1.2987ドル。先週の取引レンジは2014年8月以来最も狭いレンジだった。

 

原題:Brace for Pound Turbulence as U.K. Economics, Politics Collide(抜粋)

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