【個別銘柄】シチズン時や千代建大幅安、コスモエネやネクソンは急騰

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14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  シチズン時計(7762):前週末比9.2%安の753円。10日に発表した4-6月期営業利益は前年同期比17%減の38億2000万円と、市場予想44億700万円を下回った。時計市場は需要が低迷、デバイス事業の競争激化も響いた。ドイツ証券は全体的に力強さに欠ける内容と指摘。デバイスは第2四半期以降に挽回を目指すが、製品サイクルを踏まえると次のモデルに切り替わるまでは弱含みが続く可能性があるとみる。

  ブイ・テクノロジー(7717):13%安の1万7210円。4-6月期(第1四半期)営業利益は前年同期比49%減の6億5200万円だった。東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは電話取材で、「会社側が大口受注を公表し足元の業績に対する期待で株価が上昇してきたため、5割減益でショック売りが出ている。一方、受注は四半期で過去最高と堅調、業績に反映されてくれば株価は戻るだろう」と述べた。

  千代田化工建設(6366):7.4%安の541円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を700円から520円に下げた。北米LNG関連費用で今期も赤字転落の確度が高まると予想。米シカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)がキャメロンLNGとフリーポートLNGで3億7000万ドルの追加費用計上を発表しており、同LNG2案件に参画している千代建にも320億円規模の追加工事費用が発生しうるとした。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):11%高の2169円。在庫影響を除く4-6月期経常損益は233億円の黒字に転換したと10日に発表した。国内需給の改善で適正マージンを確保した。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1820円から2520円に上げた。7月以降国内精製マージンは前年同期を大幅に上回っており、同社株に注目する好機としている。

  ネクソン(3659):14%高の2526円。10日発表の4-6月期営業利益は163億円と、従来計画の112億-140億円を上回った。中国事業でPCオンラインゲームの収益が想定を上回った。野村証券は「アラド戦記」の一時的な押し上げ効果が剥げ落ちた後の好調な推移や、運用力の底上げを確認し、前四半期よりもさらにポジティブとした。

  リクルートホールディングス(6098):4.7%高の2022円。4-6月期営業利益は前年同期比13%増の563億円だったと10日に発表した。通期計画1855億円に対する進捗(しんちょく)率は30%。クレディ・スイス証券は人材系事業のHRテクノロジー(Indeed)は高成長を持続、メディア&ソリューションは減益も、費用配賦の影響など特殊要因を除くと増益で総じて好調とした。

  アイフル(8515):4.3%高の389円。10日発表の4-6月期純利益は前年同期比24%増の19億7600万円と、上期計画の20億円にほぼ到達した。新株予約権戻入益など特別利益が押し上げた。野村証券はまずは堅調なスタートと評価。利息返還リスクの後退が資金調達環境の改善に寄与し、無担保ローンが増加、EPSが拡大するというシナリオに変更はないという。

  カドカワ(9468):14%安の1230円。4-6月期営業利益は前年同期比71%減の7億9000万円だったと10日に発表した。通期計画に対する進捗率は14%。Webサービス事業ではニコニコ動画の有料の「プレミアム会員」が減少、出版事業では紙書籍が厳しかった。

  ダイキョーニシカワ(4246):7.2%高の1804円。4-6月期営業利益を前年同期比34%増の40億9000万円だったと10日に発表。また、18年3月期営業利益計画を153億円から前期比8.5%増の156億円に上方修正した。主要販売先の生産増に伴う製品売り上げ増加とコスト低減活動も奏功する。SMBC日興証券は第一印象はポジティブと評価。マツダの増産とミックス改善を享受したと指摘し、同証通期営業利益予想は175億円と新しい通期会社計画からも上振れ着地を見込む。

  日成ビルド工業(1916):11%安の564円。4-6月期営業利益は前年同期比53%減の5億4300万円だったと10日に発表した。通期計画61億円に対する進捗率は8.9%。前年同期に開発用地譲渡による一過性の売り上げを計上した反動が出た。 

  大気社(1979):7.7%安の2762円。10日発表の4-6月期営業利益は前年同期比50%減の5億300万円だった。米プロジェクトの採算悪化などで塗装システム事業の損失が拡大した。上期営業利益計画36億円に対する進捗(しんちょく)率は14%。野村証券は会社と同様に今期は前期で発生したような損失がなくなると同証ではみていたが新たな損失が発生、決算の印象はネガティブと指摘した。

  川田テクノロジーズ(3443):19%安の6450円。4-6月期営業損失は5億7100万円だったと10日に発表した。鉄構部門で設計変更の獲得までに至らない工事が多かったほか、土木部門では原価が先行したことに加え、床版取替工事の実績積み上げのために厳しい採算性で受注したことなどが響いた。
  

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