アリババとテンセント、市場期待に沿う成長必要に-投資成果問われる

  • アリババ株のPERは64倍、テンセント54倍-米ネット銘柄を上回る
  • 両社は4-6月決算を今週発表、2桁増益見込まれる

中国のアリババ・グループ・ホールディングとテンセント・ホールディングス(騰訊)の株価が年初来で大きく上昇し、世界のテクノロジー銘柄の中でも割高感が強まっている。両社は非常に高いバリュエーション(株価評価)を正当化するため、高いリスクを伴う事業投資をうまくやり遂げる必要がある。

  アリババ株は今年に入り73%値上がりしており、株価収益率(PER)は64倍に達している。テンセントの株価は年初来で64%上昇、PERは54倍だ。同30倍の米グーグルの親会社アルファベットの約2倍の水準で、フェイスブックの38倍も大きく上回る。テンセント株に至っては今月、アナリストの目標株価のコンセンサスを2015年以降で初めて突破した。

  実店舗の運営経験が乏しいアリババは、蘇寧雲商集団などの小売り企業に計80億ドル(約8800億円)を投資。テンセントはソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)で築いたゲーム基盤を強化し、有力なエンターテインメント企業への脱皮に向けてスタジオの買収やコンテンツづくりを進めている。

  こうした取り組みの背景には、フェイスブックやアップル、アルファベットなど「FAANG」銘柄を上回るバリュエーションを裏付ける成長を維持する狙いがある。アリババ、テンセント両社は今週発表する4-6月決算でそれぞれ36%、25%の増益が見込まれている。

  ノーザン・トラスト・キャピタル・マーケッツのニール・キャンプリング氏は顧客向けリポートで、「テンセントやアリババ、フェイスブックなどデジタルプラットフォームの巨大企業はプレミアム評価を受けるに値するが、そうした評価に見合う『成長』が必要になる」と指摘した。

原題:Alibaba and Tencent Looking Riskier And Placing Bigger Bets(抜粋)

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