原油の値動きがこれほど鈍いのは久しぶりで、ヘッジファンドはどう対処すればいいのか分からない状況だ。

  月間ベースで見た原油先物価格が2002年7月以降で最も狭いレンジで取引される中、ヘッジファンドのウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格に対するスタンスは前週とほとんど変化していない。米国の原油在庫が着実に減少する一方、シェール層や世界各地で生産が増加しているという二つの兆候が示される中で折り合いを付けるのが難しくなっている。

  コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(ミズーリ州)のチーフマーケットストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は電話インタビューで、ファンドは「何か起きるのではないか、何か起きれば相場が動くのではないかと様子見姿勢を示している」と指摘。「ファンダメンタルズ(需給関係)がはっきりしないということも問題だ。市場関係者は現状を明確に把握できていない」と述べた。

  USバンク・ウェルス・マネジメントの地域投資マネジャー、マーク・ワトキンス氏は電話インタビューで、原油在庫がレーバーデーの休日(9月4日)以降も引き続き減少すれば「原油価格は50ドル近辺で安定する可能性が高まる」と予想。「米国では市場心理がわずかにポジティブになり始めているが、市場の均衡回復に向けた動きはなお極めて長い期間続く」との見方を示した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、WTIの先物とオプションの買越残高は8日終了週に0.8%減少し28万109枚。増減率が1%未満だったのは今年に入って3回目。買いポジションが0.1%減少する一方、売りポジションは2.2%増加した。

原題:Oil Stuck in a Loop Leaves Bored Hedge Funds Awaiting Clarity(抜粋)

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