ダンフォード米統合参謀本部議長が韓国の文在寅大統領との会談を予定する中、米国の国家安全保障当局者2人はトランプ大統領が北朝鮮への「口撃」を強めたことを受け、同国との核戦争が差し迫っているとの懸念緩和に努めた。

  ポンペオ中央情報局(CIA)長官とマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日の別個のインタビューで、北朝鮮への強硬姿勢を支持しつつも米国民の不安を喚起しないよう、戦争勃発の兆候は認められないと述べた。

  ポンペオ長官は13日、「FOXニュース・サンデー」とのインタビューで、「われわれが核戦争の間際にあるということを話す人たちがいる」とした上で、「自分たちが現在そうした状況にあることを示す情報はない」と発言。最近の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射試験や、北朝鮮の核兵器製造能力の改善を監視している米国の情報分析担当者は、北朝鮮の短期的な意図を「十分把握」していると説明した。

  マクマスター氏はABCの番組「ジズ・ウィーク」で、「われわれは1週間前と比べて、戦争に近づいたということはない。ただ10年前よりは戦争に近づいている」と語った。

  トランプ大統領は11日のツイッター投稿で、北朝鮮への軍事的選択肢は「照準を定め発射寸前の状態になっている」と表明した。ダンフォード統合参謀本部議長は14日に韓国の文在寅大統領と会談する予定。

  韓国大統領府関係者が匿名を条件に明らかにしたところでは、ダンフォード氏は文大統領のほか、韓国軍幹部とも協議する。韓国の聯合ニュースは匿名の軍当局者の話として、ダンフォード氏がその後、事前の日程に基づいて中国を訪問する予定だと報じた。

  米太平洋軍はダンフォード氏の日程に関する全ての質問を統合参謀本部に照会するよう指示。統合参謀本部に通常の勤務時間外に電話をかけたが、返答はなかった。同本部の13日のツイートでは、ダンフォード氏が東京の横田基地に到着する様子が示された。

  一部アナリストは、北朝鮮と韓国が15日に日本の植民地支配からの解放記念日を迎えるとともに、韓国が21日から米国と合同軍事演習を行うことから、情勢はさらにエスカレートするとみている。また北海道で日本の陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練も始まっている。

  北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信は13日、軍事演習計画を非難し、米国は「危険な戦争発言を行っている」と警告。またトランプ大統領の「でたらめなコメント」が韓国国内の懸念と怒りを引き起こしていると指摘した。

原題:Nuclear War With North Korea Isn’t Imminent, U.S. Officials Say(抜粋)

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