手数料の安い指数連動ファンドの10年におよぶ台頭が、ヘッジファンドの価格設定力を高めるという想定外の副作用をもたらしている。

  パッシブ運用のファンドに資金が流れアクティブ運用のストックピッカーの影が薄れる中、ヘッジファンドの影響力が増幅されている。アクティブファンドの運用者は英規制当局に対し、指数連動ファンドの増加が市場をゆがめていると警鐘を鳴らした。「短期の」見通ししか持たないヘッジファンドにファンダメンタルズを反映しない価格設定を許すとの見方からだ。

  エーゴン傘下カメス・キャピタルのマルチアセット投資ストラテジストのパトリック・ショタナス氏は「皆がパッシブ投資に走る中で真実の価格が見つかるだろうか」とし、「非効率性が市場に入り込むリスクがある」と指摘した。

  市場の非効率性は近年に、何回かのボラティティー急上昇をもたらした。伝統的なマーケットメーカーが関与を弱める一方で、コンピューター化された取引が台頭し、流動性が低下する中で、そうした事件の頻度が高まっている。トレーダーらは伝統的なマーケットメーカーに代わる流動性の出し手としてアクティブ運用者に頼ってきたため、こうしたファンドが取引を減らせば、価格はヘッジファンドなど他の市場参加者が望む水準で決まりがちになる。

  アバディーン・アセット・マネジメントの投資マネジャー、ジェームズ・アシー氏はブルームバーグラジオとの7月のインタビューで、「ヘッジファンドのような短期投資家の価格への影響力が強まるのは良いことではない」とし、彼らは「経済のファンダメンタルズを見ていない。価格シグナルを見ているだけだ」と語った。

原題:Hedge Funds Seen Gaining Market Influence in Passive Boom (2)(抜粋)

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