NY外為(10日):ドル下落、米朝間の緊張背景に円は全面高

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10日のニューヨーク外国為替市場ではドルが朝方の上げを維持できず下落。7月の米生産者物価指数(PPI)が予想外に低下したことと米10年債利回りの低下が重しとなった。一方、円は安全逃避需要の高まりを受け、主要10通貨の全てに対し上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.8%安の1ドル=109円20銭と日中安値付近。ユーロはドルに対し0.1%上げて1ユーロ=1.1772ドル。

  米労働省が発表した7月のPPIは、市場予想に反して前月比マイナス、前年同月比の上昇率もエコノミスト予想を下回った。トレーダーが11日発表の消費者物価指数(CPI)待ちの姿勢をとったことで薄商いの中、このところの不安定な値動きが続いた。北朝鮮情勢の緊迫化が引き続き警戒される中、安全逃避先としての円と米国債の買いが活発化した。

  ドルは円に対し、引けにかけて下げ幅を拡大。109円50銭近辺に控えていた指し値と損切りのドル売り注文が発動され、6月上旬以来の安値に下がった。

  ユーロはドルに対して午前に1ユーロ=1.1704ドルの日中安値をつけた後、前日比小幅高まで持ち直した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のジャクソンホールでの会合出席を控えて投資家はユーロ・クロスの持ち高を調整しており、ユーロ・ドル相場はこうしたクロス相場の動向に左右されやすい状況が続いている。

  その他の通貨ではニュージーランド・ドルが主要10通貨に対し下落。ニュージーランド中央銀行が予想通り政策金利を据え置いたことから守勢が続いた。NZドルを弱くするため中銀が外為市場に介入するという選択肢が引き続き残されているとの金融当局者発言が材料視された。

原題:Dollar Ends 4-Day Win Streak; Yen Surges Despite Korea Tension(抜粋)

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