米PPIは予想外の低下、ほぼ1年ぶりにマイナス-サービス押し下げ
Patricia Laya
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7月の米生産者物価指数は予想外に前月比で低下し、ほぼ1年ぶりのマイナスとなった。
米労働省が10日発表した生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.1%の上昇だった。前月は0.1%上昇。
7月は前年比では1.9%上昇。前月には2%伸びていた。
食品とエネルギーを除くPPIコア指数も前月比0.1%低下。前年比では1.8%の上昇。
7月のPPI低下は、サービスコストが0.2%低下と5カ月ぶりのマイナスとなったことを反映した。商業は0.5%、運輸・倉庫は0.8%いずれも低下した。

食品とエネルギー、商業サービスを除いたベースのPPIは前月比変わらず。前年比では1.9%の上昇。
項目別に見ると、エネルギー価格が前月比0.3%低下と、3カ月連続のマイナス。食品は前月比横ばい。
食品やエネルギーなど財部門のPPIは前月比0.1%低下。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が年間2%のインフレ目標の基準とするPCE価格指数の算出に使われるヘルスケアサービスのコストは、季節調整前ベースで前月比0.3%上昇した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Unexpected Drop in U.S. Wholesale Prices Shows Tame Inflation(抜粋)
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