PIMCOとTロウ、「今はリスクを縮小すべき時期」と投資家に警鐘
John Gittelsohn、Charles Stein-
価格の高騰で「失敗はほとんど許されない」とPIMCO
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Tロウの資産配分ポートフォリオで株式部分は2000年以降で最も低い
米債券ファンド運営会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)と米資産運用会社Tロウ・プライス・グループは、今はリスクを縮小すべき時期だというメッセージを投資家に発している。
PIMCOはアロケーションリポートで、投資家は米株と高利回り債へのエクスポージャーを減らし、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などリスクが比較的低い資産にシフトすべきだと指摘した。
PIMCOのマネジングディレクター、ミヒール・ウォラ氏とジェラルディン・サンドストローム氏は9日公表したリポートで、「資産価格全般が目いっぱい高く評価されている現状を考慮し、われわれは全体のポジショニングをややリスクオフにしている。イベント次第でなお上向きのサプライズが起きる可能性があることは承知しているが、スタートのバリュエーション(評価)は失敗をほとんど許さない」との見方を示した。
一方、同様の認識を持つTロウも、資産配分ポートフォリオの株式部分を2000年以降で最低の水準に圧縮し、同じ理由から高利回り債と新興市場債の持ち高も減らした。
Tロウのアセットアロケーション責任者セバスチアン・ページ氏は「全ての価格が高く、われわれは景気循環の終盤に差し掛かっている。それはリスク資産に脆弱(ぜいじゃく)さをもたらすことになり、緩衝になるバッファーはあまり多く存在しない」と分析した。
原題:Pimco and T. Rowe Price Warn Investors It’s Time to Reduce Risk(抜粋)
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