1兆ドルのドライパウダー、投資先求めETFで待機-年金や財団など

投資先を見つけるのに苦慮するプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社で、投資待ちの資金が過去最高規模に積み上がる中、顧客は上場投資信託(ETF)にしのぎ先を見いだしている。

  ETFを手掛ける金融機関で世界最大手の一角を占めるブラックロックとステート・ストリートによれば、プライベートファンド向け資金の置き場としてETFを活用する機関投資家が増えている。年金基金や財団などの機関投資家は受託者としての責任から、現金をマネーマーケットファンドに置くよりは少しでも高いリターンを引き出そうと努力している。

  ブラックロックの「アイシェアーズUK」機関投資家チームのアーミット・バンブラ氏は、「資金を現金として放置、あるいは現金並みの低利回り商品に置いたままにしておく余裕はない」と述べ、「資産を24カ月間現金のままで保持することを正当化するのは難しい。他の道を考える必要がある」と続けた。

  調査会社プレキンによれば、ドライパウダーと呼ばれるまだ投資に回していない顧客資金は、PE会社だけでも年末までに1兆ドル(約110兆円)に達する可能性がある。 7月の時点では9630億ドルだった。ステート・ストリートによれば、新たな資金が投資されるまでに要する平均時間が最長3年間と、従来の1年間から長期化することになる。

  欧州でステート・ストリートのイノベーションおよびアドバイザリーの責任者を務めるチラグ・パテル氏は、「資本を迅速に投資に送り出す能力が衰えた」と述べた。

原題:With $1 Trillion Chasing Deals, Investors Park Cash in ETFs (1)(抜粋)

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