トランプ大統領の対北朝鮮「炎と怒り」-実現性に米議員らが疑義

  • 大げさに言ういつもの大統領のやり方-マケイン上院議員
  • ばかげた一線を引くことで米国の信頼性を損なうとエンゲル下院議員

北朝鮮に対してトランプ米大統領が発した「炎と怒り」の警告はニューヨークからソウルまで世界の市場を揺るがせたが、大統領が過熱した舌戦の内容を実行に移すつもりなのかどうかに米国の議員らは疑義を呈している。

  トランプ大統領は8日、北朝鮮が米国を脅し続けるなら「炎と怒り、そして率直に言えば、世界がこれまでに目にしたことがないような力に見舞われることになるだろう」と言明した。

  一方の北朝鮮は新たな国連の制裁決議を受けて、米国が「高い代価」を支払うことになるとどう喝、米領グアム島へのミサイル発射を検討していると国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ9日に表明した。

  こうした中で8日の米国株は下落し、ボラティリティーは上昇。9日のアジア市場では韓国株と韓国ウォンが下落。日本株も売られた。

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  トランプ大統領が自身の発言についてあらかじめ国防総省や他の政府機関と意見調整したかどうかは不明。大統領の「炎と怒り」が単に武力行使を意味するのか核兵器の使用を意図したのかも分からない。

  国防総省はこれについて説明していない。同省のジョニー・マイケル報道官は電子メールで、米国と同盟国を守るため「持てる能力の全てを駆使する」用意があるとのコメントにとどめている。

  米上院軍事委員会のマケイン委員長(共和)は、警告の言葉を実行できない可能性もあるためトランプ大統領はもっと発言に慎重になるべきだと主張。「私が見てきた偉大な指導者らは行動の準備が整うまでは脅迫をしなかった。トランプ大統領が行動の用意があるのかどうか私には分からない」とラジオ局KTARとのインタビューで述べた。「大げさに言ういつものトランプ大統領のやり方だ」とも指摘した。

  下院外交委員会で民主党トップのエリオット・エンゲル議員は、トランプ大統領の最新の発言は平和的解決から軍事解決への「ばかげた一線を引くことで米国の信頼性を損なう」と述べた。

President Trump addresses North Korea.

(Source: Bloomberg)

原題:Trump’s ‘Fire and Fury’ North Korea Warning Puts World on Edge(抜粋)

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