北京市中心部のスターバックスで、トゥ・ペイペイさんはお昼休みを過ごす。30代の彼女は友達に会うためコーヒーショップに行くことが多いと話す。世界最大のお茶の消費国である中国で、ミレニアル世代を中心にコーヒーの人気が高まっている。

  人口世界一の中国でのコーヒー消費拡大はスターバックスのようなチェーン運営各社の注目を集めている。世界的に見れば、中国でのコーヒー消費量の水準はまだまだだが、その市場規模と拡大余地を踏まえれば将来的には大きなインパクトになり得る。

  国際コーヒー機関(ICO)のデータによれば、中国のコーヒー需要は2013-14年までの10年間に平均で年16%伸びたもようだ。米農務省の推計によると世界の伸び率は約2%で、都市化が進み、中間所得者層が増え、所得が伸びた中国での急成長ぶりがうかがえる。

  中国でのお茶とコーヒーの小売り販売比率は依然として約10対1だ。だが、中国での市場拡大の様子は、2000年代に世界4位のコーヒー消費国となった日本とよく似ている。

  COFCOインターナショナルのコーヒー担当責任者ジョセフ・ライナー氏は「日本における1963-73年の成長カーブは、中国の2014年までの10年間とほとんど同じだ。かつてお茶だけを飲んでいた国にスターバック効果が広がっている」と述べる。

  ユーロモニター・インターナショナルによると、11億ドル(約1200億円)規模の中国コーヒー市場ではスイスのネスレがシェア66%と圧倒的。中国のコーヒー需要はまだ米国と比べるとほんのわずかで、日本の半分にも満たない。

  中国に参入して20年近くがたつスターバックスは中国での店舗数を約2800に増やしている。先月には中国東部の合弁会社で提携先の持ち分を買い取り、フランチャイズ約1300店の経営権を握る12億ドル規模の契約をまとめた。

  スターバックスのケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、中国東部を同社の事業モデルとすることで「今後20年の好機」のお膳立てができたと説明した上で、「われわれは長期戦を戦っている」と話した。

原題:China Millennials Switch to Coffee as Starbucks Pushes East (1)(抜粋)

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