8月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが朝方の上げ消す-南ア・ランド下落

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが朝方の上げを消し、前日比ほぼ変わらず。薄商いの中で6月の米求人件数が材料視され、値動きの荒い展開だった。新興国通貨では、南アフリカ・ランドがドルに対して売られた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ドルは対円で0.4%安の1ドル=110円32銭。ユーロはドルに対し0.4%安の1ユーロ=1.1752ドル。

  米労働省の求人・労働移動調査(JOLTS)によると、6月の米求人件数(季節調整済み)は616万3000件で過去最高となり、雇用市場の引き締まりを示唆した。米10年債の利回りはこの統計発表後に日中最高に達した後にその水準を離れ、ドルもこれに連れる格好で上昇幅を縮めた。

  目立った取引材料がなく、トレーダーは米10年債利回りのほか、南ア議会での大統領不信任動議にも注目した。南ア議会が非公開で実施したズマ大統領に対する不信任動議は、反対198票、賛成177票で否決された。これを受けて南ア・ランドは対ドルで下落し、一時1.5%安となった。

  ユーロはドルに対し0.7%安の1ユーロ=1.1715ドルまで下げる場面があったが、その後下げ幅を0.4%に縮小した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は今月下旬、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムに出席する予定。ここで量的緩和(QE)プログラム縮小に関する追加の手掛かりが出るのではないかとの期待から、トレーダーらが注目している。
原題:Dollar Sheds Gains; Rand Drops as Zuma Survives Vote (Correct)(抜粋)

◎米国株:下落、トランプ大統領が北朝鮮に警告-ボラティリティー上昇

  8日の米国株は下落。米朝の緊張が高まる中、トランプ米大統領が北朝鮮に警告を発したことを受けて株式のボラティリティー(変動性)を示す指数は急伸した。

  S&P500種株価指数は0.2%下げて2474.92。ダウ工業株30種平均は0.2%安の22085.34ドル。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は、午後3時半前に11%急伸した。北朝鮮は脅しを続けるならば「火と怒り」に見舞われることになるとトランプ大統領は述べた。大統領の発言に先立ち、北朝鮮はミサイルに搭載可能な小型の核弾頭を開発したとの米当局の分析をワシントン・ポスト紙が報じていた。

  S&P500種の産業別11指数のうち、公益事業を除いてすべてが下落した。特に素材は0.9%安と大きく下げた。電気通信は0.5%安。通信のAT&Tやスプリントはいずれも下落。不動産銘柄も下げた。

  ファッションブランドのマイケル・コースは急伸。四半期決算は売上高と利益が市場予想を上回った。ラルフローレンも高い。四半期決算が利益がアナリスト予想を上回ったほか、同社の事業立て直し計画が実を結びつつある兆しが示された。  
原題:U.S. Stocks Drop, Volatility Jumps on Trump Threat: Markets Wrap(抜粋)
Michael Kors Surges as Turnaround Efforts Show Progress (1)(抜粋)
Ralph Lauren Climbs as New CEO Inherits Company on the Rebound(抜粋)
U.S. Stocks Dip on Trump North Korea Threat(抜粋)

◎米国債:下落、大型社債の起債で-入札好調と北朝鮮報道で下げ縮小も

  8日の米国債相場は下落。英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)による大型ドル建て債の起債発表に反応した。

  ただ3年債入札が好調だったことを受け、午後には一時下げを縮める場面があった。また北朝鮮の核兵器開発を巡るワシントン・ポスト紙の報道を受けて逃避の動きが広がり、米国債に資金が流れた可能性もある。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.26%。30年債利回りも1bp上げて2.84%。  

  BATの起債総額は172億5000万ドルで、7月27日のAT&Tに次いで今年2番目に大きな規模。起債には10年債35億ドル、20年債25億ドル、30年債25億ドルが含まれる。

  米紙ワシントン・ポスト(WP)は、北朝鮮がミサイルに搭載可能な小型核弾頭を開発したと報道。米当局の分析として伝えた。小型核弾頭の開発は、北朝鮮が本格的な核保有国となる上で鍵となる一歩だとWPは指摘している。

  朝方は、BATの大型起債発表のほか、市場予想を上回る6月の米求人件数も手掛かりに米国債は下げた。
原題:USTs Pare Losses After Strong 3Y Sale, Focus Turns to IG Deals(抜粋)
原題:Treasuries Dip, Steepen After BATS 8-Part $Bmark Deal Announced(抜粋)
原題:Treasuries Fall, Curve Steepens as IG Supply Concession Weighs(抜粋)

◎NY金:小幅下落-銀は上昇、ETFからは資金引き揚げ始まる

  8日のニューヨーク金相場は小幅下落。銀は上昇した。ブルームバーグの集計によると、上場投資信託(ETF)を通じた銀の保有高は7月18日に過去最大を記録して以来、1.6%にあたる331メトリック・トン減少している。

  ニューヨーク時間午後3時4分現在、金のスポット価格は前日比0.2%安の1オンス=1255.79ドル。銀のスポット価格は前日比0.7%高の1オンス=16.3910ドル。

  プラチナは前日比0.2%高の1オンス=969.80ドル、パラジウムは1%高の1オンス=898.07ドルだった。
原題:Silver Lags Behind as Investors Start Withdrawing From Funds(抜粋)

◎NY原油:続落、供給過剰懸念で-夏季の需要期は終了間近

  8日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。夏季の需要期が終われば在庫が増えるとの懸念から、売りが優勢になった。

  エネルギー調査会社WTRGエコノミクス(アーカンソー州ロンドン)のエコノミスト、ジェームズ・ウィリアムズ氏は電話取材に対し、「ドライブシーズンの最終月にあり、問題は石油輸出国機構(OPEC)が秋と冬の需要減に対して均衡を保てるかどうかだ」と指摘。「OPECがWTIを50ドル以上に押し上げられるとの確信はない。それが大きな問題だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比22セント(0.45%)安の1バレル=49.17ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は23セント下げて52.14ドル。
原題:Oil Declines as Supply Concerns Loom Following Summer Season(抜粋)

◎欧州株:小幅高、ユーロ安で自動車株に買い-旅行関連銘柄は下げる

  8日の欧州株式相場は小じっかり。旅行関連銘柄が下げた一方で、ユーロ安を背景に自動車株が買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の382.65で終了。出来高は90日平均を約3分の1下回った。ユーロが対ドルで下げたことを手掛かりに、自動車株は2週間ぶりの高値を付けた。

  一方、旅行関連銘柄の指数は0.7%安。7月以降では3%下げており、業種別指数の中で2番目にきつい値下がりとなっている。

  個別銘柄では、フィンランドのタイヤメーカー、ノキアン・レンカートが6.6%上昇。通期営業利益が少なくとも10%増と、従来予測の約2倍のペースで伸びるとの見通しが好感された。

  デンマークの宝飾品メーカー、パンドラは14%急落し、2011年以来の大幅安。同社最大の市場である米国での業績は引き続き厳しいと、同社の最高経営責任者(CEO)が見方を示した。
原題:European Stocks Steady as Carmakers’ Jump Offsets Travel Firms(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が下落、米国債に追随-大型の社債発行も重し

  8日の欧州債市場ではドイツ国債先物が下落。1日の大半を狭いレンジ内で推移したものの、米国債に連れ安となった。大型の社債発行に圧迫されるなか、利回り曲線がスティープ化、米10年債先物にまとまった売りが出たことも下げ要因となった。

  ドイツ10年債利回りは約2bp上昇。ロンドン時間午後4時15分現在、先物の出来高は9月限が中心限月になって以来の最低。オーストリアと英国のインフレ連動債発行は難なく消化された。
原題:Bunds Follow USTs, Issuance Weighs; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株を更新します.)
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