2年前と様変わり-中国のレバレッジ解消でも懸念聞こえず

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  • ハードランディング予想はほとんどなくなっている
  • 投資家は過去6、7年、常に中国を心配していた-ハーベスト

中国指導部は今年、金融リスクや地方当局の大きな支出を抑える最大級の取り組みを断行している。国内の経済・金融環境に影響を及ぼしかねない政策にもかかわらず、世界の投資家は中国に対する大きな懸念を示していない。

  ファンドマネジャーやストラテジストらを対象とする最近の調査では、世界の株式・クレジット市場の好調を脅かす恐れのある中国発のリスクを懸念する声はほとんど聞かれない。中国株バブルの崩壊が始まった数週間後に当局が人民元を突然切り下げ世界の市場が動揺した2年前の8月とは様変わりだ。
  
  中国に対し常に弱気な見方をする市場関係者は別として、今は11兆ドル(約1220兆円)規模の中国経済がハードランディングするとの予想はなくなっている。

  ハーベスト・グローバル・インベストメンツの香港在勤ファンドマネジャー兼アジア株式責任者ジューン・チュア氏は、「過去6、7年を振り返ると、投資家は常に中国について心配していた」と指摘。その上で同氏が運用に携わる国際ポートフォリオの中国株ウエートを最近高めたことを明らかにした。

  運用資産1140億ドルのハーベストは中国資産を最も運用している運用会社の1社だが、中国当局の資本規制もあり、顧客には中国本土外の居住者が多い。

  中国の資金を本土内にとどめておくことを狙ったこうした資本規制は、人民元相場の安定と元安進行観測の抑制に寄与し、対中懸念の解消に一定の役割を果たしている。ドルが広範に最近値下がりしていることもあり、2016年末まで3年連続で下落していた人民元は今年に入り3.3%上昇している。

  JPモルガン・チェースのアジア太平洋部門副会長ジン・アルリッチ氏は「プレッシャーがなくなった。人民元の安定が見受けられる。実際に元は今年ドルに対し上昇している。外貨準備高も安定した」と語った。

  中国当局が本土の株式・債券市場開放を進めており、海外投資家は対中投資を徐々に増やしつつある。

題:China’s Big Leverage Crackdown Gets a Big Shrug From Markets (1)(抜粋)

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