8月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル堅調、米雇用統計が引き続き支え-ユーロ上値重い

  7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して上昇した。予想を上回る7月の米雇用統計を手掛かりとした前週末からの買いが続いた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%未満の上昇。ドルは対円で0.1%未満高い1ドル=110円76銭。ユーロはドルに対し0.2%高の1ユーロ=1.1795ドル。

  サクソ銀行の為替戦略部門責任者、ジョン・ハーディー氏によると、ドルのショートポジションを買い戻して利益を確定する動きもドルを支えた。ミネアポリス連銀総裁とセントルイス連銀総裁のハト派的な発言を受けて、ドルは対円で上げ幅を縮小する場面もあった。

  ABNアムロの為替ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏は「米雇用統計が依然ドルを下支えしている。市場はかなりユーロ・ロングに傾いており、ユーロが対ドルで一段高となるきっかけはなかなか見つからないかもしれない」と話した。

  トランプ米大統領が税制改革やインフラ投資計画にまだ着手できていないことへの失望感や、欧州経済成長への信頼感高まりを反映し、ユーロは底堅く推移した。ただ、一時1ユーロ=1.8000ドルを突破した後は維持できなかった。

  米ドルはカナダ・ドルに対して上昇し、一時は1米ドル=1.2715カナダ・ドルをつけた。この日がカナダの祝日で薄商いとなる中、一連のオプション購入が米ドルを押し上げた。

  その他の通貨では南アフリカ・ランドが1%余り上昇。同国のムベテ国民議会(下院)議長がズマ大統領に対する8日の不信任投票について、非公開で実施することを決定したのが手掛かりとなった。
原題:Dollar Edges Up Again After U.S. Jobs Data, While Euro Stalls(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rise, Shrugging off Energy Weakness: Markets Wrap(抜粋)

◎米国株:上昇、テクノロジーや生活必需品に買い-エネルギー安い

  7日の米国株は上昇。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はこの日も最高値を更新した。テクノロジー株や生活必需品銘柄が買われた一方で、エネルギー株は下げた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.2%上昇して2480.91。ダウ工業株30種平均は25.61ドル(0.1%)高の22118.42ドル。
  
  ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国がアブダビで専門家会合を開き、減産順守について協議している。

  市場参加者の関心が高い7月の米消費者物価指数(CPI)は11日に発表される。予定されている金融政策当局者の発言では10日のニューヨーク連銀のダドリー総裁が特に注目されている。

  個別銘柄では石油のシェブロン、マラソン・オイルが安い。

  ネットフリックスは上昇。同社はコミック出版のミラーワールドを取得した。買収額は明らかにしていない。

  タイソン・フーズも高い。2017年9月通期の売り上げ見通しが市場予想を上回ったことや、コスト低下による牛肉・豚肉事業の利益率改善が好感された。
原題:U.S. Stocks Rise, Shrugging off Energy Weakness: Markets Wrap(抜粋)
Tyson Expects High Single Digit EPS Growth in FY 2018: CEO(抜粋)Tyson Rises After Forecast for Higher Sales, Pork Margins (1) (抜粋)
Netflix Buys Millarworld, Its First Acquisition; No Terms(抜粋)
Netflix Makes First Acquisition With Comic-Book Publisher (1)(抜粋)

◎米国債:上昇、英国債や原油相場が手掛かり-10年債2.25%

  7日の米国債相場は上昇。朝方下げていたが反転し、午後は堅調を維持した。ただ大量の投資適格級社債発行が影響し、一段の上昇は抑えられた。

  午前は英国債がドイツ国債を上回るパフォーマンスとなる中で、米国債も上昇に転じた。また原油相場が大きく下げたことも米国債相場を支えた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.25%。30年債利回りも1bp下げて2.83%。

  朝方には10年債先物のブロック取引を受けて不安定な相場展開となる場面もあった。

  この日の投資適格級の社債発行では、発行体はデューク・エナジーやクラフト、UBSなど。

  欧州債市場では、英国債利回りが全ての年限で3-4bp低下。米10年債と英10年債の利回り差は6月末以降で最大となった。
原題:USTs Steady as Large IG Slate Caps Upside; Futures Volumes Light(抜粋)

◎NY金:先物はわずかに上昇、金融引き締め観測でETF保有は減少

  7日のニューヨーク金先物はわずかに上昇。米国の力強い雇用市場を背景とする金融引き締め観測で、上場投資信託(ETF)最大手SPDRゴールド・シェアーズを通じた金保有は、昨年3月以来の最低に縮小した。

  オイゲン・ワインベルク氏らコメルツ銀行のアナリストはリポートで、金融当局は「雇用統計について、金融政策の正常化を進める強い理由と見なすだろう」と指摘。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前営業日比0.1%未満高の1オンス=1264.70ドルで終了。銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナおよびパラジウム先物は共に上昇。
原題:PRECIOUS: Holdings in Biggest Gold ETF Decline to 17-Month Low(抜粋)

◎NY原油:反落、減産順守の期待から49ドル台は維持

  7日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落したものの、1バレル=49ドル台は維持した。主要産油国が合意した減産を順守しているかどうかに注目が集まっている。
  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話取材に対し、「石油輸出国機構(OPEC)などの産油国会議の結果が唯一の材料だ。ロシアが減産規模の拡大に合意するかどうかを巡り臆測が流れている。48、49ドルのレンジを抜け出すには関係国代表による何らかの態度表明が必要だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前営業日比19セント(0.4%)安の1バレル=49.39ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は5セント下げて52.37ドル。
原題:Oil Holds Above $49 as Investors Look for More OPEC Compliance(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-金属株が高い、メディア関連銘柄は下げる

  7日の欧州株式相場はほぼ変わらず。4日の取引では予想を上回る米雇用統計を手掛かりに3週ぶりの大幅高となっていた。
  指標のストックス欧州600指数は前週末比0.1%下げて382.01で終了。業種別の指数では金属が上昇率首位。鉄鋼・鉄鉱石相場の上昇を背景に、アルセロール・ミタルなどが買われた。一方、メディア関連は0.6%安、製薬は過去5営業日で4回目の下げとなった。

  個別銘柄では、英ブックメーカーのパディ・パワー・ベットフェアが4.7%下落。ブリオン・コーカラン最高経営責任者(CEO)退任の発表が売りにつながった。オランダの郵便サービス、ポストNLは5.1%値下がり。通期の営業利益が従来予測レンジの下限に近くなるとの見通しが嫌気された。

  ドイツのDAX指数は0.3%下落。この日発表された6月の独鉱工業生産は市場予想に反して下落した。
原題:Europe Stocks Little Changed as Miners Rally Offsets Media Drop(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が小じっかり、英国債はアウトパフォーム

  7日の欧州債市場では中核国の10年物国債が上昇し、利回りは約1bp低下した。夏季の不安定相場と薄商いの中でいったんは下げたが、ドイツ国債先物に大規模なブロック取引が入ったことなどを手掛かりに下げを埋めた。

  先物の出来高は9月限が中心限月になって以来で最低。中核国の国債は堅調を維持。英国債はドイツ国債を上回るパフォーマンス。明らかな材料はなかったものの、英10年債と米国債の利回り差拡大も一部で注目された。米ドル建てに転換される公算の大きい社債をブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が発行する見通しで、これに関連した動きとみられる。
原題:Bunds Edge Higher in Light Volumes; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国債を更新します.)
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