米上院司法委員長、ロシア疑惑調査を強化-「機会均等の監視役」と自負

トランプ米大統領は、議会でいら立たせてはいけない人をいら立たせてしまったかもしれない。

  米上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長(共和、アイオワ州)は、大統領によるコミー前連邦捜査局(FBI)解任に加え、大統領選におけるトランプ陣営とロシアとの共謀疑惑を巡る調査を強化している。

Chuck Grassley

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られるグラスリー委員長は、多くの議員による情報提供要請にトランプ政権が当初応じなかったことを痛烈に批判していた。また、解任されたスカラムッチ前ホワイトハウス広報部長による下品な言葉遣いなどについても、誰はばかることなく批判した。

  ロシア疑惑は政権としては徐々に消し去りたい問題だが、大統領の息子トランプ・ジュニア氏らへの召喚状の可能性を含め全力で進めるとグラスリー委員長が判断したことで、より公開され、予測のつかない調査が進められる可能性が高い。同委員長は、同委民主党トップのダイアン・ファインスタイン議員(カリフォルニア州)と協力し、司法妨害を試みたかや、大統領選に影響を与えようとした可能性を巡る調査を積極的に進めている。

  グラスリー委員長のこうしたアプローチは、一部の共和党議員を当惑させている。共和党首脳部は、ロシア疑惑調査を情報特別委員会のみに任せたいと考えている。

  共和党議員らは、グラスリー委員長はなお忠実な共和党議員であり、これまで数十年にわたって行ってきたことをただ続けているだけだと指摘する。同委員長はこれまでさまざまな場面でトランプ大統領を擁護しているほか、ニール・ゴーサッチ氏の連邦最高裁判事就任にも尽力した。

  リンゼー・グラム議員(共和、サウスカロライナ州)は取材に対し、「グラスリー氏はしっかりとした保守派だ。ただ司法委員会での仕事に誇りがあり、アイオワ州出身者としての特有の公正感も持ち合わせている」と指摘。「グラスリー氏は自らけんかを売ることはないが、けんかすることになった場合は手ごわい相手となろう。彼を妨害しようとすればそれだけ、状況は悪化する」と述べた。

  グラスリー氏は調査の理由は単純で、議会には監視する責任があるためだと説明する。

  同氏は先週のインタビューで「これがチャック・グラスリーの仕事だ」とし、「私は機会均等の監視役として非常に高い評価を得ていると思う」と述べた。

原題:Senate Chairman Demanding Answers Ramps Up Trump Russia Probe(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE