きょうの国内市況(8月7日):株式、債券、為替市場

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●日本株3日ぶり反発、米雇用と円安、決算好感-TOPIXことし高値

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  東京株式相場は3営業日ぶりに反発し、TOPIXはことしの高値を更新。米国雇用統計の改善や為替の円安推移、決算内容を好感する買いが優勢となった。通期利益計画を上方修正したトヨタ自動車など輸送用機器株、四半期営業利益が4割を超す増益の鹿島など建設株中心に高い。

  TOPIXの終値は前週末比7.82ポイント(0.5%)高の1639.27、日経平均株価は103円56銭(0.5%)高の2万0055円89銭。TOPIXは2015年8月19日以来の高値。

  明治安田アセットマネジメントの林秀執行役員は、「雇用統計は予想を上回り、米国景気の良さを示したが、平均賃金の伸びは思ったほどではなく、物価や金利を力強く押し上げるほどでもない」と指摘。米金融政策の緩和縮小ペースが緩やかなら、適温経済を背景に「行き場のない資金がリスク資産に向かい、米国株高に連動した形で業績もそこそこ良い出遅れ日本株にも資金が入りやすい」と話した。

  東証1部33業種は建設、繊維、輸送用機器、金属製品、電気・ガス、非鉄金属、情報・通信など28業種が上昇。水産・農林やゴム製品、海運、陸運、石油・石炭製品の5業種は下落。売買代金上位ではソフトバンクグループや東レ、LIXILグループ、野村証券が投資判断を上げたルネサスエレクトロニクスが高い。半面、SMBC日興証券が貸出金利回りの低下はネガティブと指摘、マッコリーの投資判断引き下げも重なったスルガ銀行は急落。フラザー工業やホシザキ、4ー6月期利益は弱めとアナリストの間でみられた堀場製作所も安い。

  東証1部の売買高は15億590万株、売買代金は2兆353億円、代金は前週末に比べ5.6%減った。値上がり銘柄数は1397、値下がりは514となった。

●債券下落、日本株高や米債安で売り-30年入札控えた超長期軟調も重し

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  債券相場は下落。前週末の米国債相場が予想を上回る雇用統計を受けて下げたことに加えて、国内株式相場の堅調推移も相まって売り圧力が掛かった。30年債入札を翌日に控えた調整売りで超長期ゾーンが安くなり、相場全体の重しとなった。

  7日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比5銭安の150円21銭で取引を開始。150円25銭まで下げ幅を縮小する場面もあったが上値は重く、結局は2銭安の150円24銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「雇用統計後の米金利上昇に加え、国内の株高やあすは30年債入札を控えていることもあり、もろもろの要因が金利上昇圧力として働いている」と指摘。一方で、「来週にかけてはお盆休みに入ることから、参加者も少なく、動意に欠ける」とし、「ボラティリティが低下傾向にある状況下では、キャリーで収益を取るような買いも入りやすく、30年債入札後はしっかりとした相場展開が見込まれる」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.065%で開始し、その後も同水準で推移した。

  超長期ゾーンが安い。新発20年物の161回債利回りは0.5bp上昇の0.575%で取引された。新発30年物の55回債利回りは1bp高い0.875%、新発40年物の10回債利回りは1bp高い1.09%にそれぞれ上昇した。

●ドル・円は110円台後半、米雇用統計後の上昇一服-株高が支え

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=110円台後半で小動き。先週末発表の米雇用統計を受けたドルの上昇が一服する一方、日本株の上昇やクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)の堅調がドル・円を支えた。

  ドル・円は7日午後3時45分現在、前週末比ほぼ変わらずの110円70銭。朝方に110円85銭を付けた後は伸び悩んだが、下値は110円65銭までとなっている。先週末の東京市場で109円85銭と約1カ月半ぶり安値を付けた後、海外市場では米雇用統計を受けて急伸し、一時111円05銭と1週間ぶり水準までドル高・円安が進んだ。

  JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は、「ドルは先週までずっと弱かったので、雇用統計が短期的な調整の良いきっかけになった」と説明。今週末発表の米消費者物価指数(CPI)が予想対比で上振れれば、米利上げ期待が高まり「米金利上昇・ドル高の流れももう少し長続きするだろう」と話した。一方、米利上げ期待の高まりや米金利上昇を嫌気して株価が崩れれば、「円も買われクロス円下落」となるとし、「ドル高が続く局面でもドル・円の上値が限定的になる可能性は高い」と述べた。

  ユーロ・円相場は先週末に対ドルでのユーロ売りが波及し、1ユーロ=131円台から130円台前半まで下落。週明けの取引では円売りが先行し、一時130円62銭まで上昇したが、午後はドイツの6月の鉱工業生産指数が予想外の低下となったこともあり、やや伸び悩んでいる。

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