債券下落、日本株高や米債安で売り-30年入札控えた超長期軟調も重し

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  • もろもろの要因が金利上昇圧力として働いている-バークレイズ証
  • 先物は2銭安の150円24銭で終了、長期金利は0.065%に小幅上昇

債券相場は下落。前週末の米国債相場が予想を上回る雇用統計を受けて下げたことに加えて、国内株式相場の堅調推移も相まって売り圧力が掛かった。30年債入札を翌日に控えた調整売りで超長期ゾーンが安くなり、相場全体の重しとなった。

  7日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比5銭安の150円21銭で取引を開始。150円25銭まで下げ幅を縮小する場面もあったが上値は重く、結局は2銭安の150円24銭で引けた。

  この日は日本銀行の国債買い入れオペや国債入札といった需給イベントがなく、取引は低調となり、9月物の日中売買高は7657億円と、中心限月ベースで昨年12月以来の低水準となった。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「雇用統計後の米金利上昇に加え、国内の株高やあすは30年債入札を控えていることもあり、もろもろの要因が金利上昇圧力として働いている」と指摘。一方で、「来週にかけてはお盆休みに入ることから、参加者も少なく、動意に欠ける」とし、「ボラティリティが低下傾向にある状況下では、キャリーで収益を取るような買いも入りやすく、30年債入札後はしっかりとした相場展開が見込まれる」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.065%で開始し、その後も同水準で推移した。

  超長期債ゾーンが安い。新発20年物の161回債利回りは0.5bp上昇の0.575%で取引された。新発30年物の55回債利回りは1bp高い0.875%、新発40年物の10回債利回りは1bp高い1.09%にそれぞれ上昇した。

米株高・債券安

  4日の米国市場では7月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことが好感され、株高・債券安となった。この日の東京株式相場は3営業日ぶりに反発。日経平均株価は前週末比0.5%高の2万55円89銭で引けた。

  米労働省が4日に発表した7月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比で20万9000人増と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値18万人増を上回った。家計調査に基づく7月の失業率は4.3%で、予想と一致。平均時給は前年同月比で2.5%増と、予想の2.4%を上回る伸びとなった。

30年債入札

  財務省は8日、 30年利付国債の価格競争入札を実施する。55回債のリオープン発行で、表面利率は0.8%に据え置かれる見込み。発行予定額は8000億円程度となる。

  バークレイズ証の押久保氏は、「カーブ上では10年や20年に対して30年の割安感が目立つような展開になってきている」とし、「30年入札自体は無難にこなす方向でみている」と話した。

過去の30年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

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