JT、インドネシアのたばこメーカーと販売会社を買収-総額1100億円

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日本たばこ産業(JT)は4日、インドネシアのたばこメーカーと流通・販売会社を6億7700万ドル(約745億円)で取得することで合意したと発表した。純有利子負債を含めた取得価格は総額10億ドル。同国のたばこ市場でのプレゼンス拡大を図るのが狙いだという。

  発表資料によると今回取得するのはジャワ島内に9つの製造拠点を持つカリヤディビア・マハディカ(KDM)と、同社製品の流通と販売を担うスーリヤ・ムスティカ・ヌサンタラ(SMNグループ)。両社の発行済み全株式を取得する。2017年10-12月期に手続きを完了させる予定だ。KDMはたばこ葉にクローブを混ぜた「クレテックたばこ」を生産している。

  JTは買収によるインドネシア市場での製造を含めたサプライチェーン獲得を通じ、同市場への本格参入が可能となるとしている。JTの岩井睦雄副社長は、この買収が東南アジアでの同社初の大型買収案件だとし、「同地域において、さらなる事業基盤を獲得する絶好の機会」との見解を示した。同社はこのほか、フィリピンのマイティーとも製造・流通関連資産の買収に向けて協議を続けている。

  英調査会社のユーロモニターによると、インドネシアのたばこ市場の規模は今年、前年比で微減の3110億本になる見通し。JTの資料によると、KDMのインドネシア内でのシェアは2.2%で、同国ではクレテックたばこが市場全体の94%を占めている。

  米証券会社ジェフリーズのアナリストのオーウェン・ベネット氏は電話取材で「インドネシアのクレテックたばこ市場参入は彼らにとって優先課題ではない。世界のたばこ産業がどのように変わるのか、より大きな構図でとらえる必要がある」と指摘。「電子たばこや加熱式たばこの方が重要だ」と話した。

  KDMの16年の売上高は約560億円、SMNグループの売上高は476億円だった。両社の従業員数は計7500人。

(詳細を追加して記事を更新します.)
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